F1イギリスGPで初導入のスプリント予選レース。取り締まりは通常のレースと同じに
F1のレースディレクターを務めるマイケル・マシは、イギリスGPで初めて行なわれるスプリント予選レースは、通常のレースと同じようにルールブックを適用すると語った。
写真:: Alessio Morgese
F1は今シーズンのイギリスGPで、新しいフォーマットを試験的に採用。スプリント予選レースを歴史上初めて行ない、これによって決勝レースのスターティンググリッドが決まることになる。F1レースディレクターのマイケル・マシによれば、このスプリント予選レースでは通常のレースと同じようにルールブックが適用され、取り締まりを行なうという。
イギリスGPでは、金曜日にこれまでと同じ形式の予選が行なわれ、土曜日の午後にスプリント予選レースを行なって決勝のスターティンググリッドが決められる。このスプリント予選レースをトップ3でフィニッシュしたドライバーにはそれぞれ3-2-1ポイントが与えられることになる。そしてトップでフィニッシュしたドライバーは、正式な”ポールポジション獲得者”と認定される。
このスプリント予選レースに関するルールは、先日行なわれた世界モータースポーツ評議会(WMSC)で承認された。そしてF1のレースディレクターを務めるマシは、通常のレースと全く同じ形でペナルティを科し、コース上で起きたインシデントに対処すると語った。
「たとえばふたりのドライバーが関与する事件があった場合、このグランプリでは次のグランプリでのグリッド降格ペナルティを適用することができる」
そうマシは語った。
「つまりドライビング違反などがあった場合には、グリッド降格ペナルティやタイム加算ペナルティなどが適用されることになる」
「パワーユニットなどに関するその他の規則については、F1委員会とWMSCの承認が必要だ。しかしそれらは、通常とは異なる方法で適用され、レースに焦点が当てられることになる」
「しかしドライビング違反などの観点から、グリッド順に影響を与えるモノに関しては、グリッド降格またはその時点でのタイム加算ペナルティとして適用される」
スプリントレースは約30分程度になると予想されているが、マシによれば、レッドフラッグなどによって中断が生じた場合には、最大時間が存在するという。
「本当に変わった唯一のことは、その最大時間だ」
そうマシは語る。
「スプリントレースの想定時間は30分だ。そして、その最大時間は60分か90分になるはずだ……ちょっと今は正確な時間を思い出せないが」
「しかし中断期間が必要だった場合、猶予となるべき時間が存在する」
このスプリント予選レースは、将来に向けてのトライアルとして行なわれ、シルバーストンも含め今季中に3グランプリで実施されることになっている。これが成功すれば将来さらに多くのレースでも導入することが期待されているが、レギュレーションに調整が必要である点が明るみに出た場合には、全てのチームやドライバーが、”偏見のない”見方をすることが重要だと感じているという。
「(スプリント予選レースが行なわれる)最初のイベントの後、組織内で検証し、何が機能したか、何が機能しなかったか、そして改善が必要な部分がどこなのかを確認しなければいけない」
そうマシは語る。
「このことは、関係者全員にとって新しいことだ。F1の中では特にね。レギュレーションは歴史的に見ても、非常に特殊な形、そしてスプリント予選レースが存在しない形で組み立てられてきた」
「だから誰もがオープンな気持ちで、全員が協力して、何が起きるのかを確認する必要がある」
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