メルセデス、F1フランスGPで新デザインのノーズを投入? ピットレーンで激写
メルセデスがF1フランスGPに持ち込むアップデートの片鱗が、木曜日にピットレーンで撮影された画像から垣間見える。
写真:: Giorgio Piola
メルセデスはF1第12戦フランスGPでマシンをアップデートするが、ピットレーンで撮影された画像から、その内容が一部垣間見えた。
メルセデスはシーズン序盤、酷いポーパシングに苦しんだものの、この問題をよりうまく処理できるようになり、最近のレースではより多くのリソースを、通常のパフォーマンス開発に割くことができるようになってきている。
イギリスGPでは多くのアップデートを導入。その成果もあってか、ルイス・ハミルトンがフェラーリ勢と優勝を争い、最終的に3位となった。
ハミルトンはオーストリアGPでも3位となったが、メルセデスはレッドブルやフェラーリと毎戦優勝を争うことができるようになるためには、まだパフォーマンスが足りないと認識しており、フランスGPでもかなり大規模なアップデートパッケージを導入すると見られている。
チーム代表のトト・ウルフは、最近のレース結果はチームが正しい方向に向かっていることを示しているとしながらも、さらなる改善が必要だと語った。
「我々はシーズン最初の7レースで3回の表彰台を獲得したが、ここ4レースで4回の表彰台を達成した」
「この勢いは、チームの多大な努力の賜物だ。W13に対する我々の理解は、周回を重ねるごとに深まっており、それが我々の開発や結果に反映されているのは心強い」
「オーストリアでは速かったが、上位に食い込むにはまだ十分ではなかった。今週末のフランスも含めて、あとコンマ数秒を追い求め、マシンに新しい展開をもたらす必要がある」
メルセデスのアップデートの全容は、金曜日の朝まで明らかにはならないだろう。しかし、メルセデスは全く新しいデザインのノーズで走行することになりそうだ。
Mercedes W13 front wing
Photo by: Giorgio Piola
新しいノーズは、以前のモデルとは異なる形状になっているようだ。ノーズ先端に向けては細くなっていくのが常だが、それがより洗練されているように思える。
メルセデスは今季、最高速不足に悩まされてきた。これは、マシンの空気抵抗が大きいことが最大の原因だったと考えられる。今回持ち込まれた新しいノーズの形状は、この空気抵抗を減らすための手法なのかもしれない。
また、ノーズ先端の開口部の形状も変更されている。従来のノーズ先端には、小さな開口部が左右にふたつ設けられていた。ここから、ドライバーに向けて風を送っているわけだ。しかし今回持ち込まれた新しいノーズでは、開口部が上下に大きく拡大されている。これにより、ドライバー冷却用の空気量が多くなるはずだ。
フランスGPは、昨年と比べると開催時期が1ヵ月以上遅くなっている。その分、真夏に近づいており、気温や路面温度が例年よりも上がる可能性がある。また最近ヨーロッパは熱波に見舞われていることもあり、通常よりも高い冷却性能が求められるはず。この開口部の拡大は、そのためのものとも考えられる。
フランスGPの舞台となるポール・リカール・サーキットは、路面がスムーズであることが知られる。そのためメルセデスが、今シーズン初優勝を手にするには、絶好の場所であると言えよう。
Mercedes W13 nose comparison
Photo by: Uncredited
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