ルクレール「 "全開"のスプリントレースはスリル満点に違いない!」一方、ベッテルは慎重な姿勢
フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1が新たに導入するスプリントレースの良い点の一つとしてドライバーがレース中フルプッシュし続けられる点を挙げた。ルイス・ハミルトンも導入に賛成した一方、セバスチャン・ベッテルは慎重な姿勢を見せた。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
F1は今季3つのグランプリにおいて、100kmのスプリントレース形式の予選の試験的導入を決定した。初導入の舞台は、第10戦イギリスGP(7月18日決勝)となると見られる。
各チームは、未だ新しいレースフォーマットに対する戦略的意味合いを掴みきれていないが、フェラーリのシャルル・ルクレールはドライバーから見て、スプリントレースの導入はF1に「新たな風」をもたらしてくれると考えているようだ。
金曜日に行なわれる予選前のフリー走行は1セッションだけとなるため、予選に向けたアプローチが変わるだろう。また、スプリントレースではそれほどタイヤのケアに気を遣う必要がないため、レースに対して今までとは異なる心境で臨むことになる。
「通常はFP1、FP2、FP3と週末を通してとても明快なプランを持っているが、(スプリントレースの導入によって)FP1の後にそのまま予選に挑むことになる」とルクレールは語る。
「予選前の学習時間が少なくなることで今よりも大きな変化を起こせるから、個人的には好きだよ」
「それで、スプリントレースに関しては言葉にするのがとても難しいね。良い点としては、最大100kmのレース全体を通じて僕らがようやくマシンをプッシュできることだと思う。僕らドライバーにとっては良いことだね」
「ただ、これがショーとして良いかどうか注視していく必要があり、結局はそれが一番の問題だ。また、日曜日に行なわれる決勝が週末を通して一番重要なイベントとして残り続ける必要がある」
大方のF1ドライバーは試験的なスプリントレースの導入というアイデアを支持してきた。
メルセデスのルイス・ハミルトンは、「僕が常々話していることだけど、一部のコースではこれまでとは異なるレースフォーマットが必要なんだ。例えば、美しいけど必ずしもエキサイティングなレースにはならないモナコとかね」と語る。
「だからF1がオープンマインドで変化を加えたことは好きだよ。こうした実験的なレースフォーマットから主催者側が多くを学び、いくつかのレースをより良くしてくれることを願っている」
しかし、アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルは、スプリントレースの導入には単にショーを盛り上げようという思いの裏に秘められたもう一つの動機がある可能性を示唆している。
「決まったことだから僕らはスプリントレースをするよ。この裏にある理由は……説明方法はおそらくふたつ。公式的には、その方がよりエキサイティングになるという説明だ」
「僕はそうであって欲しいと願っているし、よりエキサイティングでみんなが気に入ってくれたなら、フォーマットを刷新して導入する必要があるかもしれない」
「もしみんなが気に入らなかったり、僕らが気に入らなかったりしたら、その時は元に戻せばいい。意図的に混乱を作り出そうということにはいつも反対している。でなければ、サイコロを振っていた方が良いからね。どうなるか見てみよう。上手くいけばマシンはより接近して、こうした事について考える必要がなくなるだろう」
Additional reporting by Adam Cooper
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