フォードCEO、久々に挑むF1の”プレッシャー”を歓迎「最初の数レースだけが重要なわけではない」
フォードCEOのジム・ファーリーは、2026年からレッドブル・パワートレインズと提携してF1用パワーユニット開発を手掛けるプレッシャーを歓迎していると語った。
Jim Farley, CEO of Ford, Mark Rushbrook, Ford and Red Bull Racing Team Principal Christian Horner
写真:: Red Bull Content Pool
2026年からレッドブルは、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)として自社製パワーユニット(PU)を開発し、F1に挑むことになっている。このRBPTには、フォードが技術提携し、開発をサポートするが、フォードのジム・ファーリーCEOはこの挑戦に伴うプレッシャーを覚悟していると語った。
2019年からホンダ(HRC)製PUを使ってきたレッドブル。しかしその提携も今年で最後となり、新レギュレーションが施行される2026年シーズンからは、自社製RBPTのPUを使うことになる。ここに技術面でサポートするのがフォードだ。
フォードとしては、久々にF1の世界に帰ってくることになる。ワークス参戦していたのは、当時傘下のブランドだったジャガーの名称で挑んだ2004年が最後。それ以来の復帰ということになる。
そのフォードのファーリーCEOはスカイスポーツF1のインタビューに応じた際、F1に”復帰”するにあたって、自身と会社が直面するであろう課題を十分に理解していると語った。
「ローレン(メキーズ/レッドブルのチーム代表)とチームをサポートするために、我々が直面する課題だけでなく、フォードの歴史とF1への貢献についても十分認識している。私自身も、そのことを十分に理解しているんだ」
「そしてそれは単に最初のレースだけではないと思う。これから先、何年も続くだろう。緊密に連携しながら、毎日、毎週、プレッシャーを感じることになるだろう。そうなることも分かっている」
Max Verstappen, Red Bull Racing, Liam Lawson, Red Bull Racing
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
レッドブルのメキーズ代表も、両者の協力関係が日々強化されていると語った。
「日を追うごとに、我々はますます緊密に連携するようになった。アイデアの出し合いは、より白熱してきている。共に発展し、互いに切磋琢磨できる新たな分野を模索しているんだ」
そうメキーズ代表は語った。
「だから、この挑戦の大きさを考えると、まさに必要なことなんだ。ジムが言ったように、これは現在からテストの最初の1日目までの間、我々を隔てている唯一のモノではない。その後も我々は共に成長し続け、互いに切磋琢磨し続けて、協力関係はますます強固なモノになるだろう」
フォードは以前、コスワースに資金提供する形でDFVやHBといった優れた優れたF1エンジンを開発。DFVで155勝、HBで10勝、ZXETEC-Rで8勝など、数々の勝利を挙げた。まさにF1の歴史の一部を形作ったメーカーだ。
フォードが来年から組むのは、トップチームの一角であるレッドブル。はじめから勝利が期待される存在だ。
パートナーシップ1年目から勝利を目指さなければならないというのは、あまりにも大変な要求ではないかと尋ねられたファーリーCEOは、次のように語った。
「それは我々にとって初めての経験ではない。F1には長く参戦しており、そのことは良いことだと思う。ローレンが言ったように、我々は会社として非常に謙虚な気持ちだ。そもそも我々は謙虚な会社であるが、ここにいるのはモータースポーツ界で最高の技術者たちなんだ」
「言えるのは、ここまで全力を尽くしてきたということだけだ。そして彼が言ったことを強調したいと思う。最初の数レースで何をするかだけが重要ではないということなんだ」
「シャシーやあらゆることについて、学んだことにどれだけ早く反応できるかが重要になる。フォードとしては、それを理解している。我々には最高の技術者が揃っているし、18万人もの従業員がいる。彼らは皆、今回のことが会社としてもトップクラスの取り組みであるということを理解しているんだ」
「我々は、持てる力の全てを、この取り組みに注ぎ込むつもりだ」
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