フォード、レッドブル・ホーナー代表のスキャンダルを注視「我々と同様の誠実さを、パートナーにも求める」
フォードは、今後F1でパートナーとなるレッドブル内部で勃発したクリスチャン・ホーナー代表の調査を注視していることを認めた。
フォードは2026年にF1に復帰し、バッテリー技術を中心にレッドブルと組んでパワーユニット(PU)を開発していく予定であり、すでにそのための準備を進めていく最中だろう。
そんな中でレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表に浮上したスキャンダルと、フォードも無関係ではいられないだろう。
ホーナー代表はレッドブルがF1に参入した2005年からチームを率いてきたキーパーソンだが、チームの女性スタッフに対する不適切行為があったとして調査を受けている。
フォードはレッドブルのファクトリーで起きていることすべてを熟知しようとしており、当然のことながらホーナーのスキャンダルについても把握している。
フォード・パフォーマンス・モータースポーツのグローバル責任者であるマーク・ラッシュブルックは、NASCARの開幕戦が開催されている金曜日のデイトナで、この件についてコメント。間接的ではあるが、自分たちのイメージにも影響を及ぼすことになりかねないため、この件の行方を注視していることを認めながらも、慎重な姿勢を見せた。
「非常に高い行動基準と誠実さを持つファミリービジネスとして、我々はパートナーにも同じことを期待している」
「レッドブルは今回の事態を非常に深刻に受け止めているようだ。もちろん、彼らも自分たちのブランドを大切にしている」
「だから独立した調査が行なわれている。その結果を見るまではこの件についてコメントするのは時期尚早だと思う」
ラッシュブルックはあまり踏み込んだ発言をしたがらなかったが、それもそのはずで、正確な意見を述べるのに必要な情報をすべて把握しているわけではないからだろう。
しかし彼は、この件について注視し続けており、もし決定が下されたら自分たちも調査を行ない、公に話をするつもりだと話した。
ホーナーの件に関する最新の情報によると、2024年2月9日(金)に、ホーナー代表とチーム経営陣の両方が、利益相反を避けるため同社が雇った外部の弁護士と面会したという。
レッドブルの新車RB20の発表会では、ホーナーは変わらずチーム代表として参加した。しかし調査でホーナーに不適切な行動が確認されれば、彼は即座に解雇されるだろう。
そうなればレッドブルは新しいチーム代表を急きょ指名しなければならず、初めてチーム代表が交代する混乱の中で、F1史上最大24戦のシーズンを戦わなければならない。
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