F1の2021年開催カレンダーが承認。ベトナムGPが予定されていた4月25日は未だ空白
FIA世界モータースポーツ評議会は、史上最多の23戦によって構成される2021年シーズンのF1カレンダーを承認したが、ベトナムGPが予定されていた週末は未だ空白のままだ。
Max Verstappen, Red Bull Racing RB16 Valtteri Bottas, Mercedes F1 W11 and Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11 at the start of the race
Mark Sutton / Motorsport Images
F1は11月に2021年シーズンの暫定カレンダーを発表。史上最多となる23レースをリストアップしてFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)に提出したが、これが無事承認される形となった。
2020年シーズンのF1はコロナ禍の影響でヨーロッパでのレースを中心とした過密スケジュールとなったが、F1は2021年シーズンの開催スケジュールを例年通りの形に戻すことを目指し、コロナ禍以前に組まれていた2020年カレンダーの開催地にサウジアラビアを加える形で2021年の暫定カレンダーを作成した。
しかしながら、暫定カレンダー発表直前となってベトナムGPが中止となったことで、4月25日の枠はTBC(確認中)となった。これはWMSCの承認を受けた現在でも変わっていない。
この空いた枠をどこが埋めることになるのかは明らかとなっていないが、今季コロナ禍の影響で急遽レースが開催されたイモラ、アルガルヴェ(ポルティマオ)、ムジェロのいずれかが入ることになるだろうと考えられている。
2021年シーズンのF1は3月21日にオーストラリアで開幕し、12月5日のアブダビGPで閉幕する予定だ。また、史上最多の23戦が予定されている関係で、ふたつのトリプルヘッダーが組み込まれている。オランダGPが当初予定されていた春開催から秋開催に変更となったため、夏休み明けのベルギーGP、オランダGP、イタリアGPが3連戦に。そして9月から10月にかけてのロシアGP、シンガポールGP、日本GPも3連戦となっている。
既報の通り、第21戦として予定されているインテルラゴスでのレースは従来のブラジルGPから“サンパウロGP”に改称。同地では2025年までF1を開催することで合意した。
なお、スペインGPはプロモーターとの契約が前提となっているが、今後数週間で新たな契約が結ばれる見込み。そしてサウジアラビアGPもジェッダ・サーキットの承認が必要となっている。
新型コロナウイルスのパンデミックは現在進行形で続いており、来季もこの影響を受ける可能性は高いと見られているが、F1は2021年シーズンをカレンダー通りに完遂することを目指しており、現段階ではバックアップイベントの可能性などについては議論されていない。
ただ2020年最終戦アブダビGPで実施されたような、“バイオスフィア”と呼ばれる隔離区域を作るなどといった取り組みは、それ以前に徹底されてきた厳格な検査体制や追跡システムと相まって、どのような状況になっても安全にレースを開催できるというF1関係者の自信に繋がっている。
2021年F1開催カレンダー
3月21日 |
オーストラリアGP |
3月28日 |
バーレーンGP |
4月11日 |
中国GP |
4月25日 |
TBC |
5月9日 |
スペインGP* |
5月23日 |
モナコGP |
6月6日 |
アゼルバイジャンGP |
6月13日 |
カナダGP |
6月27日 |
フランスGP |
7月4日 |
オーストリアGP |
7月18日 |
イギリスGP |
8月1日 |
ハンガリーGP |
8月29日 |
ベルギーGP |
9月5日 |
オランダGP |
9月12日 |
イタリアGP |
9月26日 |
ロシアGP |
10月3日 |
シンガポールGP |
10月10日 |
日本GP |
10月24日 |
アメリカGP |
10月31日 |
メキシコGP |
11月14日 |
サンパウロGP |
11月28日 |
サウジアラビアGP** |
12月5日 |
アブダビGP |
*プロモーターとの合意が必要
** ジェッダ・サーキットの承認が必要
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