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F1マシンを雨で走れるクルマに! FIA会長、次世代マシンで”視界不良”への対処を求む

FIAのジャン・トッド会長は、ほとんど走行できなかったベルギーGPのような事態が再発するのを防ぐため、2025年以降に導入される次世代F1マシンは雨の中でもレースができるように設計されなければならないと語った。

The Safety Car Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B

The Safety Car Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B

Jerry Andre / Motorsport Images

 FIAのジャン・トッド会長は、次世代のF1マシンは、雨の中でもレースができるよう視界の問題を考慮してデザインされる必要があると語った。

 これは悪天候に見舞われ、F1第12戦ベルギーGPがほとんど走行できないままハーフポイントで成立したことを受けての発言だ。

 現代F1マシンが生み出す高いダウンフォースと、幅広のタイヤはウエット走行時に空気中に巻き上げられる水しぶきの量が多く、視界が悪くなってしまうのだ。

 F1は2022年に新たなレギュレーションを導入し、マシンのフロア下で生み出すダウンフォースを重視したマシンへと大きくコンセプトが変更される。ただこれは、ウエットコンディションでの問題を考慮したマシンではない。

 トッドは次の大規模なルール改正の際には問題を解決する必要があると考えている。そしてそのタイミングは、新型パワーユニットの導入に合わせて、2025年になる可能性が高いだろう。

「スパでの決断を批判する人はたくさんいたが、もしスタート後に10台のマシンが事故を起こし、ドライバーが負傷したり、それ以上の事態になっていたらどうなっていただろうか」

 そうトッドは説明した。

「我々は猛批判されていただろう。負傷者がいなくても、批判されたはずだ。2025年のレギュレーションでは、雨の中でも走れるクルマを考えなければならない」

「1976年の富士での(ニキ)ラウダを覚えているだろうか? 彼はドライバーの中で唯一、雨の中でのレースを諦めた。今日では、すべてのドライバーが当時のラウダのように考えている」

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Photo by: Steve Etherington / Motorsport Images

 ベルギーGPでは、レーシングスピードでの走行がないまま、レースが成立となりハーフポイントが与えられたことで議論を呼んだ。

 一方、元F1ドライバーであり現在はDTMを運営するゲルハルト・ベルガーは、F1は理想的ではないコンディションでレースを続けるのか、それとも雨の中ではレースをしないのか、どちらかを選択しなければならないと考えているようだ。

「正直なところ、これには同情できない」とベルガーはスパでの出来事について語った。

「私の意見は、雨の中でレースをするかしないかは、事前に決めておくべきだということだ。アメリカ(オーバル)ではウエットレースを行なわないと決めている。それはいいことだし、誰もがそれを知っている」

「しかし、F1では雨のレースが行なわれてきたし、DTMでも雨のレースが行なわれている。モータースポーツは危険なものであり、確かに視界という点では難しいのだが、雨のレースを支持するのであれば、それに対処しなければならない」

「滑りやすい場所や水が多い場所では、スピードを落とさなければならない。それもゲームの一部なのだ」

「スパでは非常に状況が良くなかったかもしれないが、ウエットでのレースが行なわれてはならない理由が分からない」

「セーフティカーの後ろでスタートすることは、私にとっては同じことなんだ。賛成できない。雨の中でもスタンディング・スタートにすべきだと思う。私としては、その方が1コーナーへの進入速度が遅くなり、危険が少ないからだ。ローリングスタートの方が(マシンが巻き上げる)水が多くて視界が悪い」

「セーフティカーの後ろで2周してからスタンディングスタートにすればいい」

Additional reporting by Franco Nugnes and Ronald Vording. 

 
 

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