2021年のF1はサウジアラビア追加で全23戦に? 3週連続開催は避けられないか
2021年シーズンのF1カレンダーは、サウジアラビアやオランダでのレースが加わり、全23戦となるようだ。
新型コロナウイルスの流行により、2020年シーズンのF1は開催スケジュールを大幅に変更せざるを得なかったが、F1側は来季のカレンダーを例年に近いものに戻したいという意向を示している。
10月26日にはF1委員会が行なわれ、F1やFIAの関係者がオンラインで参加したが、この中で各チームに2021年カレンダーの草案が提示された。motorsport.comの調べによると、2021年の暫定カレンダーは全23戦となっている模様で、今季予定されていた22レースに加え、サウジアラビアでのグランプリが追加されたようだ。
2021年シーズンのF1は3月21日にオーストラリアで開幕し、その1週間後にはバーレーンGP、そしてその2週間後に中国GP、さらにその2週間後にベトナムGP……と、本来予定されていた2020年シーズンに近い形で開催されていく予定となっている。
コロナ禍前の2020年カレンダーとの最大の違いは、5月に開催予定だったオランダGPが秋開催となっていることだ。同GPは夏休み明けにベルギーGP、イタリアGPとの3連戦で組み込まれているようで、これにより5月9日開催予定のスペインGPがヨーロッパラウンドの開幕戦となり、伝統のモナコGPへと続いていく。
6月に入ると、アゼルバイジャンGP、カナダGPが開催され、その後またヨーロッパに舞台を戻すことになる。フランス、オーストリア、イギリス……と続き、8月1日のハンガリーGPをもって夏休みへと突入する。
後半戦の日程に関してはまだ流動的ではあるが、シンガポール、ロシア、日本と続くシーズン2度目の3連戦が組み込まれる予定だ。今季は開幕が7月にずれ込んだ影響で実に4度も3連戦を行なう過密スケジュールとなったが、関係者からは3週連続開催が頻繁にある過密日程が標準になるべきではないとの声が上がっていた。
F1で初めて3週連続レースが開催されたのは2018年のことだったが、この時は人員への負担を理由に、今後行なわないことで合意していた。
シンガポール、ロシア、日本を3連戦としたことで、F1は終盤戦にサウジアラビアのジェッダで市街地レースを開催するための日程面での余裕を作ったようだ。サウジアラビアでは近年、ディルイーヤでフォーミュラEが開催されており、国際的なレースシリーズがまたも同国に進出することになるとみられる。なお、F1は将来的に首都リヤドの近郊にあるキディアに新しいサーキットを建設することも計画している。
ブラジルGPに関しては、既報の通りインテルラゴスからリオデジャネイロに開催地が移る予定となっているが、依然としてサーキット建設計画を巡って環境保護団体からの圧力にさらされている。
未だ新型コロナウイルスのパンデミックがどうなっていくのか不透明であるため、いくつかのイベントの実行可能性については懸念の声が上がっているが、F1は予定されたスケジュールを守ることを望んでいるため、各チームにバックアッププランについて公式には知らせていない。
またプレシーズンテストに関しては、オーストラリアGP前に少なくとも1回は開催される予定で、開催地はカタルニアからバーレーンに移るようだ。
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