F1がもっと身近に。世界30都市でeスポーツ体験センター開設へ……レースシミュレータにrFactor2を採用
エンターテインメント・ハブとして、世界各地にF1の最先端シミュレータを備えた複合型施設が開設される。2022年末には、イギリス・ロンドンにその“一号店”がオープンされるという。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
世界各地のF1ファンは、新設されるeスポーツ体験センターで最新鋭シミュレータを体験できるようになるようだ。
モータースポーツを社会に浸透させるべく、キンドレッド・コンセプトはF1とライセンス契約を結び、ハイテクシミュレータを備えたF1の複合型施設を世界各地に開設する。このセンターには最大60台のシミュレータが設置され、訪れたゲストはレベルに応じたレースモードで遊ぶことができるようになる。
施設で使用されるシミュレータは『rFactor2』。ソフトウェアには特注のアップデートが施され、レーザースキャンによって測定された最新のサーキットやF1マシン、物理モデルが使用される。ソフトウェアの開発作業は現在Studio397社で行なわれており、同社はMotorsport Games傘下のゲームデベロッパーだ。
2022年末には、イギリス・ロンドンにあるショッピングセンター『One New Change』にひとつ目の施設がオープンする予定になっている。
今後、F1複合型施設はイギリスやアメリカ、西ヨーロッパを始め、中東やアジアにも展開予定。長期的には、最大世界30都市にセンターを拡大していくことを目指している。
キンドレッド・コンセプトは、ミニゴルフをテーマにした『Puttshack』やダーツがテーマの『Flight Club』、卓球の『Bounce』などのスポーツをテーマにしたレジャー施設などを手掛けてきたアダム・ブリーデンによって設立された新企業で、F1とイギリスの投資グループであるImbibaがこの計画を支援している。
F1複合型施設の開設に関し、F1の商業パートナーシップ・ディレクターを務めるベン・ピンクスは次のように述べている。
「このグローバルな規模で最高クラスの経営者と提携を結べることを嬉しく思っている。世界中のファンに素晴らしいエンターテイメント体験を提供し、F1ファン、そしてファンでない人にも人気のホスピタリティ施設になることだろう」
「レーシングシミュレータでは、F1マシンを運転する体験を力強く、そしてスタイリッシュで楽しい雰囲気で表し、より多くの人にF1の世界を楽しんでもらう……より身近に感じてもらう機会を提供できるだろう」
また、今回の発表に関しブリーデンは次のように説明する。
「人々が我々のセンターに訪れるときには、我々は彼らを驚かせなければならない。そして、この新しいコンセプトはみんなの度肝を抜くことだろう」
「最高クラスのコンセプトと運営を行なってきた我々のノウハウと、F1という強いブランドのタッグにより、競争の激しいエンタメ施設界のバリアを打ち破れるだろう。最新鋭のテクノロジーやプレミアムな飲食サービス、視覚的に刺激的な雰囲気、そして比類のないF1の魅力と興奮が合わさり、忘れることの出来ないアドレナリン全開の体験を提供できるだろう」
そしてMotorsport Gamesのドミトリー・コズコは、F1複合型施設でのシミュレータ体験は、可能な限り実際のF1に近いモノになるだろうと語る。
「最先端のゲーム体験を提供するべく、我々がキンドレッド・コンセプトとF1に協力できたことを光栄に思っている」と彼は言う。
「Motorsport Gamesは、各ゲームで提供される正確性とリアルさに誇りを持っており、施設のシミュレータもその例に漏れることはないだろう」
「我々はこのユニークな雰囲気の中で、最先端シミュレータでF1マシンをドライブする臨場感を、ゲストひとりひとりに味わってもらうことを楽しみにしている」
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