WECでお馴染み、フレイタスがスペインGPでF1レースディレクターデビューへ
2022年のF1第6戦スペインGPでは、エドゥアルド・フレイタスがレースディレクターを務めることになるようだ。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
マイケル・マシの後任として、今季のF1はエドゥアルド・フレイタスとニールス・ウィティヒのふたりがレースディレクターの職を務めることになった。マイアミGPまでの5レースはいずれもウィティヒがレースディレクターを担当したが、第6戦スペインGPでは、フレイタスが初めて同職を務める可能性が高いことが、motorsport.comの取材で分かった。
2021年のF1最終戦アブダビGPでは、セーフティカー解除時の手順を巡って、論争が巻き起こった。この一件により、当時F1のレースディレクターを務めていたマシが事実上更迭され、今季からはフレイタスとウィティヒが、レースディレクターと副ディレクターを交互に担当する形に改められた。しかしフレイタスはWEC(世界耐久選手権)のレースディレクターも兼任しているため、開幕戦バーレーンGPと、先日のマイアミGPを欠席。それ以外の3戦は、副ディレクターを務めた。つまりスペインGPが、フレイタスのF1レースディレクターデビュー戦ということになりそうだ。
ウィティヒはこれまで、レギュレーションを厳格に適用するという個性を印象付けている。その姿勢は、チームからも高く評価されている」
「私の観点から言えば、ニールスとエドゥアルドの新しいコンビは、F1が新しい時代に入る上で良いスタートになった」
マクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルはそうマイアミで語った。
「ニールスは、ルールを確実に実行するという点で、非常に明確だ。彼はまた、彼が考えていることを理解するという点でも、非常に正直だ。それは私としても、個人的に気に入っているところだ」
「それと同時に、何か再考が必要だと思われる場合には、彼はいつでも対話してくれるし、建設的な意見を聞き入れることができる。そしてその観点から、今季最初の数レースがどう行なわれてきたかということを見てみると、非常に良いポジションにいると思う」
とはいえウィティヒのディレクションについても、議論となっている部分もある。マイアミGPの金曜日に行なわれたチームマネージャーのミーティングでは、エミリア・ロマーニャGPの予選において、DRSの使用に関するレギュレーションを誤って解釈していたことを、出席者に納得させなければいけなかった。
またセーフティカーを出動させる前に、一旦バーチャル・セーフティカーを出す傾向があることも指摘されている。マイアミGPでも、ランド・ノリス(マクラーレン)のクラッシュが起き、コース上のパーツが散らばり、マシンがコース上にストップした時にも、最初はバーチャル・セーフティカーが宣言された。そしてその後でセーフティカーに切り替えられた。
さらにドライバーたちに対して、ドライブ中の装飾品の装着禁止を厳格に指示し、未承認のアンダーウエアの装着を許さないという立場をとっている。これについては多くのドライバーが不満を露わにしている。
さて、スペインGPの舞台となるカタルニア・サーキットは、これまでの長年にわたってレースが開催されてきたサーキットであり、今季開幕前にはテストも行なわれた地。マイアミのような初開催コースと比較すれば、フレイタスがレースディレクターデビューを果たす上で、やりやすい場所だということになるだろう。
フレイタスはスペインGPの翌週に開催されるモナコGPでも、レースディレクターを務めることになるものとみられる。モナコもF1の開催地としては定番の地であり、ディレクションはしやすいとも言える。ただ前戦スペインからの移動時間が限られているため、スケジュール的には厳しいテストということになるだろう。
モナコGPが終わった後は、フレイタスは一旦F1の仕事を離れ、WECのル・マン24時間レースのディレクションに集中することになる。
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