レッドブルF1、新設PU部門にメルセデスから重鎮エンジニアが新加入。ポルシェとの提携に向けて人材強化続く
motorsport.comの調べによると、レッドブルの新設PU部門にメルセデスの重鎮エンジニアであるフィル・プリューが加入したことが分かった。ポルシェとの提携発表に向けて、レッドブルがまたも大きな一手に出ている。
レッドブルは、新設されたパワーユニット(PU)開発部門「レッドブル・パワートレインズ(RBPT)」に向けて、メルセデスの上級エンジニアであるフィル・プリューを獲得したことがmotorsport.comの調べで分かった。
次世代PUレギュレーションが導入される2026年シーズンから、ポルシェと提携を組んで参戦すると言われているレッドブル。その開発を加速させるべく、ベストな人材を求め採用活動を行なっており、ここ一年でライバルチームであるメルセデスから多くの重要スタッフを引き抜いている。
その中には、メルセデスに20年以上在籍し、2017年からはチームのPU部門である「ハイパフォーマンス・パワートレイン(HPP)」でメカニカルエンジニアリングの責任者を務めていたベン・ホジキンソンも含まれている。ホジキンソンはRBPTでテクニカルディレクターに就任している。
そして今回さらに、HPPでチーフエンジニアを務めたF1界の重鎮エンジニアであるプリューがレッドブルに加わることが明らかになった。プリューはRBPTで上級職に就くことで合意したと言われている。
フィル・プリューは、マクラーレンで長年レースエンジニアを務めた後、メルセデスに移籍していた。
Photo by: Sutton Images
プリューは、2016年1月にメルセデスのHPPに加入するまでは25年間に渡りマクラーレンに在籍。F1では長いキャリアを築いている。
1997年に車両ダイナミクスエンジニアとしてマクラーレンに加わると、その後レースエンジニア、レースエンジニア主任、そして2013年初頭からはチーフエンジニアと出世していった。
プリューは、ルイス・ハミルトンが初めての世界タイトルを獲得した2008年に、彼のレースエンジニアを務めたことで知られている。
プリューはメルセデスで重役を務めただけに、最近ファクトリーが完成したRBPTに加わる前には情報流出がないように定められるサバティカル”ガーデニング休暇”を取らざるを得ない可能性もある。
レッドブルは、2026年に向けて提携先のポルシェにF1部門の50%を株式売却することがモロッコの反カルテル機関の法的文書を通じて明らかになっている。提携は次世代PUレギュレーションが締結され次第、公表される予定だという。
レッドブルはそれに先立ち人材を強化する形となったが、ハンガリーGPではレッドブルF1のクリスチャン・ホーナー代表兼CEOがプリューの加入をほのめかしていた。
「パワートレインズはどんどん強化されている」とホーナーは言う。
「近々発表される予定だが、さらなる人事・人材採用を行なった。このプロジェクトにとってはエキサイティングなことだ」
「より形になってきていると思う。(本拠地のある)ミルトンキーンズは、いくつか社屋が並ぶところから、テクノロジー・キャンパスへと進化しているのが分かるはずだ。グループによる投資も大きかったと思う」
「最初のエンジンがまもなく始動する予定だ。学ぶべきことは多かったが、驚くべき才能の持ち主を採用することができた」
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