F1 バーレーンGP

「紙でできている」とフェルスタッペンが酷評したレッドブルRB22、セパンで今季初PP。今季初めて“ベンチマーク”となった要因とは

今季初ポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン。レッドブルが高温下で理想的なパフォーマンスを発揮していることに加え、様々な要因が重なってのポールだった。

Ronald Vording

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公開日時: 2026/10/04 3:34

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Max Verstappen, Red Bull Racing

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写真:: Srinivasa Krishnan

 モンツァで予選6番手に終わったマックス・フェルスタッペンは、レッドブルのマシンが「紙でできている」と語った。あれからまだ1ヵ月も経っていないが、彼はセパンで行なわれているバーレーンGPで今季初のポールポジションを獲得した。

 もっとも、この発言は厳密にはレース中にマシンのコンポーネントが劣化してしまう問題について述べたものであり、マシンの速さという文脈ではない。むしろレッドブルは速さの面でモンツァ以降大きく進歩している。フェルスタッペンは直近のマドリード、バクーで優勝争いを演じた。

 しかし、マドリードでもバクーでも、レッドブルが最速のマシンだったことは一度もなかった。つまり、今回セパンでフェルスタッペンがフリー走行のロングランから印象的な走りを見せ、予選でも文句なしでポールを獲得するなどベンチマーク的存在となっていることは、レッドブルのさらなる前進を意味している。

 予選後、いつものように母国オランダの記者陣の取材に応えたフェルスタッペンは、こう語った。

「週末を通じて、マシンは適切な作動領域に入っていたと思う」

「ここの暑さが関係しているのかと言われると、その可能性はある。ただ、この数週間でセットアップについても良い進歩を遂げてきたし、もちろん、マシンに投入したアップデートも効いていると思う」

メルセデスの不調も追い風に

 レッドブルの予選での好調は、ふたつの側面から説明ができる。まずはアップデートを行なったメルセデスの稀に見る苦戦、そしてもうひとつは、ピエール・ワシェ率いるテクニカルチームがRB22を確実に進化させてきたことだ。

 前者の理由について、フェルスタッペンは現時点で結論を出すことを避けている。今回の予選結果だけでは、メルセデスが単に暑さに苦しんだのか、待望のアップデートパッケージが機能していないのか、判断することはできないからだ。

「彼らは一般的に、非常に暑いサーキットでは苦戦する傾向があると思う。だからアップデートの効果については、これからの数戦を見て判断する必要がある」

「彼らは多くの面で、依然として非常に効率的なマシンを持っていると思う。レースごとに状況を見ていく必要がある。先週末(アゼルバイジャンGP)は明らかに彼らの方が速かったし、さらに言えば今シーズンずっとそうだった。今回はそうではないけど、少し不調な週末を過ごしているのだろう」

 フェルスタッペンはむしろ、自分たちのチームに目を向けている。重要なのは、今季最後の大規模アップデートとなったバクーでの改良が、チーム内部で期待されていた効果を発揮していることだ。

「変更を加えたことで、マシンからはるかに多くのパフォーマンスを引き出せるようになり、走りやすくなったのは明らかだ。これはポジティブなことだし、来年に向けても良い材料になる。今シーズン中は変更できない部分もいくつかあるので、そこは来年に向けて改善し、そこからさらに正しい方向へ進めることを願っている」

 上のコメントにもあるように、フェルスタッペンはバクーでのアップデートによって、レッドブルは純粋な速さだけでなく、マシンを運転する際の挙動も安定したと話す。

「以前よりもマシンが自分の望む動きをしてくれるようになるのは、もちろんうれしいことだ」

「シーズン序盤は、ステアリングを切ると予想外の挙動が起きるような週末が本当にあった。今は、すべてが以前よりも普通の状態に戻ってきている」

 フェルスタッペンは、こうした改善によってドライバー個人の力を再び発揮しやすくなったことも認めた一方で、レギュレーションによる制約がある以上、ドライバーが結果に与えられる影響には限界があるとも考えている。

「その点は依然として少し問題だ。でも、マシンのバランスが適切な状態に戻ってくればくるほど、より攻められるようになるし、マシンから引き出せるものも増えていく」

 そう語るフェルスタッペンだが、エネルギーマネジメント偏重の現行レギュレーションへの不満は、今回のポールポジション獲得によって何か変わるわけではなく、「自分がトップでも、6番手でも、10番手でも関係ない。まったく別の話だ」と述べた。

今季初勝利の可能性は?

 当然、スターティンググリッドの位置がすべてを決めるわけではない。ピレリは金曜日の時点で、路面のアスファルトが極めて粗く、タイヤのデグラデーションも非常に大きいため、レースの行方はタイヤマネジメントに大きく左右されると説明していた。

 レッドブルの今季初優勝はタイヤマネジメントにもかかっていると言えるが、そこについてもフェルスタッペンは自信を示している。

「個人的には、自分の走りについては自信がある。他のドライバーは決勝で大きな犠牲を払うことになるのかもしれないけど、僕は準備ができている」

「最終的にはまずまずのスタートを決める必要があるけど、今年はそれだけでも十分に難しい。その後は、タイヤを守るという点で非常に長いレースになる」

「自分たちのレースペースは良さそうだったけど、金曜日から他のチームが何を変更したのかは分からない。だから、実際にどうなるかは走ってみないとわからない」

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