登録

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本

タイトル争いを分けたアブダビGP終盤のレースディレクション。メルセデスの抗議退けたFIAの評決全文

F1アブダビGPでマックス・フェルスタッペンに敗れ、ドライバーズタイトルを逃したメルセデスは、終盤のセーフティカー出動時のレースディレクションに関して抗議した。それを棄却したFIAの評決全文。

Lewis Hamilton, Mercedes W12, Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B

Lewis Hamilton, Mercedes W12, Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B

Sam Bloxham / Motorsport Images

 2021年F1最終戦アブダビGPは、マックス・フェルスタッペンの劇的優勝、そしてチャンピオン獲得で幕を下ろした。フェルスタッペンが最終ラップでルイス・ハミルトン(メルセデス)をオーバーテイクした背景には、終盤のセーフティカー出動が大きく関係しているが、メルセデスはこの際のFIAのレースディレクションについて抗議を行なった。しかしFIAはそれらを棄却。以下がその評決の全文だ。


メルセデス-AMG ペトロナスF1チームは、スチュワードの判断が絡んだレースの最終結果について抗議を行なった。

その抗議は棄却された。手順は以下の通りだ。

1. 12月12日、当事者は20時15分に召喚され、聞き取りを受けた。このヒアリングには以下の者が出席した。

メルセデスの代表者
ロン・メドウズ
アンドリュー・ショブリン
ポール・ハリス(チームの顧問弁護士)

レッドブルの代表者
ジョナサン・ウィートリー
クリスチャン・ホーナー
エイドリアン・ニューウェイ

レッドブルは「利害関係者」として出席を認められた。

このヒアリングは、レッドブルが回答について詳しく検討するために20時50分に中断され、21時30分に再開された。再開されたヒアリングにはレースディレクターも出席した。

2. ヒアリングでは、スチュワードパネルの構成に対する異議申し立てはなかった。当事者は口頭弁論を行ない、スチュワードからの質問に答えた。

3. ヒアリングにおいて、当事者は提出された文書に言及した。レッドブルはグラフィック情報を提出した。

メルセデス側の主張

メルセデスは、スポーティングレギュレーション第48条12項にふたつの違反があったと主張した。そこには「レースリーダーに周回遅れにされている車両は、リードラップの車両とセーフティカーを追い越すことが要求される」「最後の周回遅れ車両がレースリーダーを追い越すと、セーフティカーは次のラップの終わりにピットに戻る」と記されている。

メルセデスは、これらが守られていれば、44号車(ハミルトン)がレースに勝っていたと主張している。そのため、FIA国際スポーティングコードの第11.9.3.h条に基づき、スチュワードに結果の修正を要求した。

レッドブル側の主張

レッドブルは以下のように主張した。

1. 条文にある「周回遅れの車両(Any cars)」は、「全ての周回遅れ車両(All cars)」という意味ではない。

2. スポーティングレギュレーション第48.13条では、「SAFETY CAR IN THIS LAP」のメッセージが出されれば、その周回の終わりにセーフティカーがピットレーンに入るとされている。

3. したがって、第48.13条は第48.12条を「打ち消す」こととなる。

4. また第15.3条では、レースディレクターに「セーフティーカーの使用」に関する「優先権」があることが明記されている。

5. 仮に全ての車両が隊列を追い越していったとしても(結果的に8台中5台がセーフティカーを追い越した)、レースの結果は変わらなかっただろう。

レースディレクターの証言

レースディレクターは、第48.12条の目的はトップ争いに「干渉」する周回遅れの車を排除することであり、この状況では48.13条が優先して適用されるとの見解を示した。

またレースディレクターは、可能であればレースが“グリーン”の状態(つまりセーフティカー先導下ではない状態)で終了することが非常に望ましいということが、全てのチームによって長らく合意されていたとした。

スチュワードの結論

スチュワードは、抗議は受け入れられると判断した。そして当事者による様々な発言を考慮し、以下のような判断を下した。

スポーティングレギュレーション第15.3条にある通り、レースディレクターはセーフティーカーの使用をコントロールすることができるが、我々の見解としてはそれはその出動と退出に関するものである。

第48.12条に関しては、完全には適用されなかった可能性があるが、「セーフティカーは(周回遅れが隊列を追い越した)次のラップの終わりにピットに戻る」という部分に関しては、第48.13条の「『SAFETY CAR IN THIS LAP』のメッセージが出されれば、その周回の終わりにセーフティカーがピットレーンに入る」という条文がそれを打ち消す形で優先される。

メルセデスはスチュワードに対して、1周前の順位を反映した最終結果に修正するよう求めたが、これはレースを実質的に短縮することになるため、スチュワードとしては適切ではないと考えている。

したがって、抗議は却下された。抗議金は返金されない。

競技者は、FIA国際スポーティングコード第15条に基づき、スチュワードの決定に対して異議を申し立てる権利があることに留意しなければならない。およびFIA司法懲戒規則の第4章に従って、スチュワードの特定の決定に対して、適用される期限内で不服を申し立てる権利があることに留意すること。

 
 
Read Also:

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 ホンダ三部社長、F1活動最終年のチャンピオン獲得を祝福「ホンダの歴史に新たな1ページを記すことができた」
次の記事 ホンダウェルカムプラザも”チャンピオン獲得仕様”にお色直し! ファンも詰めかけセナ以来30年ぶりの戴冠を祝う

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本