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怒りのベッテル、スチュワードを痛烈批判「彼らには何も見えていない」

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怒りのベッテル、スチュワードを痛烈批判「彼らには何も見えていない」
執筆:
2019/06/09 23:13

5秒のタイムペナルティを科され、今季初勝利を逃したフェラーリのセバスチャン・ベッテルは、スチュワードの裁定を痛烈に批判した。

 5秒のタイム加算ペナルティを受け、カナダGPの勝利を失うこととなったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、スチュワードの裁定に不満を露わにしている。

 ベッテルはメルセデスのルイス・ハミルトンとの激しいバトルを制し、F1カナダGPでトップチェッカーを受けた。しかし、5秒のタイム加算ペナルティを受けたことで2位に降格。今季初勝利を逃すことになった。一方、ハミルトンは今季5勝目。メルセデスは開幕からの連勝記録を7に伸ばした。

 ベッテルはカナダGP決勝レースの48周目、ターン3でコースオフ。そのままターン4内側の芝生をショートカットする形でコースに戻った。その時、ハミルトンと並ぶ形となった。

 スチュワードはこの時のベッテルの動きを”有罪”と判断。前述の通り5秒のタイム加算ペナルティをベッテルに科した。

 チェッカーを受けた後、ベッテルはチーム無線で怒りを露わにした。

「芝生を抜けて、マシンをコントロールできると思うなんて、(スチュワードは)何にも見えていないよ」

 そうベッテルは語った。

「ウォールにぶつからないだけでもラッキーだった。いったいどこへ行けば良かったんだろうか?」

「これは間違った世界だと僕は言いたいよ。これはフェアじゃない」

 チーム代表のマッティア・ビノットはベッテルを落ち着かせようとしたが、ベッテルはさらに続けた。

「落ち着いてなんかいられないよ。これはフェアじゃない。これはフェアじゃないよ。僕は怒っている。そして、僕には起こる権利があると思う。誰かが言うことなんて気にしない」

 ベッテルはレース後、表彰台の下までマシンを走らせることを拒否。マシンをピットレーンの入り口に停め、チームのホスピタリティに直行した。スタッフに促されたか、ベッテルはホスピタリティを出て、表彰台に向かった。その途中で、ハミルトンのマシンの前に置かれた「1位」のボードを外し、「2位」のボードに置き換えた。それから表彰式に出席した。

 ベッテルは表彰台で、マーティン・ブランドルのインタビューに応じた。しかし、ペナルティを受けた件についてはあまり多くを語らず、判断はファンの目に委ねると語った。

「言いたいことは十分に言ったと思う」

 今の気持ちを尋ねられたベッテルは、そう語った。

「みなさんに、今回のことをどう思っているかを尋ねるべきだと思う。僕らは良いショーを演じた。だから、みんなに聞いて」

 その後、表彰台の周りに集まったファンは、ハミルトンに対してブーイングを始めた。

「僕が言える全てのことは、僕が決断したわけじゃないということだ。だから、彼らが何にブーイングしているのか分からない」

 ハミルトンがそう語り始めると、ベッテルはその発言を遮り、次のように訴えた。

「ルイスにブーイングをするべきじゃないよ。彼は何が起きたのかを見ていた。でも、みんなはルイスに対してブーイングすべきじゃない。どちらかといえば、このおかしな決定に対してブーイングすべきだ」

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執筆者 Jonathan Noble