ガスリー、ベッテルとのバトルは「フェアだったが、”もう少しで”ふたりとも港に落ちていたかも」
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1第5戦モナコGPでピットアウトするアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルに抜かれたことについて、「とても激しいがフェア。でも、”もう少しで”港に落ちていたかも」と語った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、伝統のモナコ・モンテカルロに帰ってきたF1第5戦モナコGPを予選6番手、決勝6位で終え、チームに貴重なポイントを持ち帰った。ガスリーは、抜きどころが少ないモナコで終始メルセデスのルイス・ハミルトンを抑え込むレースを見せた。しかし、ピットインのタイミングではアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルとレッドブルのセルジオ・ペレスにオーバーカットされ、4位入賞の機会を逃した。
ガスリーはアンダーカットを狙ったハミルトンが29周目にピットストップを行なったのに反応して、翌30周目にピットイン。なんとかハミルトンの前を抑えることに成功した。ベッテルは8番グリッドからスタートし、さらにその翌周の31周目にピットストップ。ピット出口直後のボーリバージュで、既にピットストップを済ませていたガスリーに並び、マセネーに差し掛かる前で先行。これが功を奏し、今季初ポイントを獲得した。
ガスリーは、「オーバーテイク時に十分なスペースを残していたか」ということをレース後ベッテルと話したとしながらも、それはフェアな動きだったと分かったと語る。
「正直言って、僕は彼に会いに行って、『僕を押しやるスペースは、あと1cmも残っていなかったよ』と言ったんだ」
「ご存知の通り、(ボーリバージュを)駆け上がっていく時、あそこは直線じゃない。実際、少し曲がっているんだ。僕は彼にスペースを与えたかったけど、実際にそこでバトルをしてみないと分からなかった」
「とても接近していたし、タイトだった。本当に激しいバトルだったけど、フェアでもあった。僕らはふたりでやり遂げたんだ」
「もう少しアグレッシブに攻めていたら、ふたりとも港に落ちていたかもね。だから何事もなくてよかったよ」
Sebastian Vettel, Aston Martin AMR21
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
ベッテルは、接触を避けながらボーリバージュでのオーバーテイクすることは「とてもタイト」だったと説明した。
「よく見えなくて、彼は僕からは見ることが出来ない死角にいたんだ」とベッテルは言う。
「(レース後に)彼とすぐ話をして、僕が彼を見えていたか、僕がスペースを与えてくれるかは分からなかったと言っていた。実際は彼にスペースを与えたけど、僕もレコードラインを外れなければならなかった」
「僕の方がフレッシュなタイヤを履いていたのが、ちょうど良かったのだと思う。その差があったから、1/4台から1/5台ぶん前に出られた」
決勝ではベッテルに先行されたものの、ガスリーは2021年シーズンの最高順位となる6位を獲得し、所属チームのアルファタウリ・ホンダはコンストラクターズランキングでアルピーヌを抜き6番手に浮上した。
「昨日の予選では今季チームベストの6番手で、今日もチームのベストリザルトを得られたからとても嬉しい」とガスリーは語った。
「ミスひとつすることなく78周に渡ってルイスを抑え込めたなんて、とんでもないことだよね。彼がピットストップして、それに対処しなければならない僕らにプレッシャーが掛かった。それでオーバーカットしていったベッテルとペレスをコース上でフリーにさせてしまった」
「これからそれを見直す必要があるけど、全体的に言って、僕は今週末の成長には満足している。上位に戻ってこられたんだ」
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