ピエール・ガスリー、フランスGPでのノリスとの”あわや接触”のバトルは「限界ギリギリ……でも良いバトルだったと思う」
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが、F1フランスGPの決勝レース中に起きたマクラーレンのランド・ノリスとのニアミス事件について振り返った。


アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1フランスGPの決勝レースを、スタートからひとつポジションを落とし7位で終えた。
ガスリーは堅実に走ったが、レースペースに優れるマクラーレンの2台に先行されてしまう。しかしその一方で、レースペースに苦しんだフェラーリのカルロス・サインツJr.には先行することができ、7位となった。
そのレース中28周目、ガスリーはマクラーレンのランド・ノリスに激しく攻められていた。そしてターン10でノリスがアウト側からオーバーテイクに成功したかに見えたが、ガスリーは譲らず……続くターン11ではガスリーがノリスをコース外に追いやるような形となり、ガスリーもコースオフしてしまった。
この一件に関しては接触はなかったものの、審議対象に。結局ペナルティが出されることはなかったが、ノリスは無線で「馬鹿野郎!」とガスリーを非難した。
「とても激しいレースだったけど、本当に楽しかったよ」
この件について尋ねられたガスリーは、motorsport.comに対して次のように語った。
「アウト側を回った時には、イン側のドライバーが勝負を挑んでこないなんてことは考えられない」
「でも僕は、クリーンな戦いにしようとした。あそこは本当に難しいコーナーだけどね。とても長いコーナーだから、グリップはギリギリ。追い風でもあったから、マシンをコースに留めておくのは難しいんだ。まだ映像を見ていないから、やりすぎだったかどうかは後で見てみたいと思う」
「僕はコーナー出口の縁石で滑ってしまった。僕はかなりフェアなドライバーだと、自分では思っている。そして次の周には再びバトルになった。それがレースだ」
マクラーレンの2台には敗れたものの、7位でフィニッシュ。ガスリーはこれで、6戦連続での入賞である。
「色々なことが起きた激しいレースだったから、気持ちを少し落ち着かせる必要がある」
そうガスリーは語った。
「でも7位だ。2台のレッドブル、2台のメルセデス、そして2台のマクラーレンに次ぐ4番目に優れたマシンなんだ。そのことだけで満足できると思う」
「もう少し違う形でできたこともあると思う。例えばピットストップでは、シャルル(ルクレール/フェラーリ)とリカルド(ダニエル・リカルド/マクラーレン)にアンダーカットされてしまったため、ポジションを落とした」
「そしてピットストップをした直後から戦わなければいけなかったから、かなり早いタイミングでタイヤを痛めてしまった。見直すことはいくつかあるけど、全体的には7位だったこと、4番目に速いマシンだったわけだから、文句は言えない。良い戦いもたくさんあったから、素晴らしいレースだったと思う」
ガスリーはフェラーリ、特にルクレールがレース中タイヤのデグラデーションに苦しみ、16位に終わったのは驚きだったと語った。
「本当に驚いた。普通じゃないよ。シャルルに何は起きたのか、その本当の理由は分からないけどね。でも彼は間違いなく、タイヤに大きなダメージを抱えていた」
「デグラデーションが大きかった。僕らは最初はあまりプッシュしなかった。いくつかのラップはとても良い感じだったけど、他の何周かはグレイニングが起きていることが分かった。タイヤをマネジメントするのはかなり難しかった」
ガスリーはハンドリングの面でも苦しんでいたようだ。
「安定性がなかった。コーナーの中間部分ではマシンがうまく回頭してくれないし、トラクションも十分じゃなかった」
「金曜日とはまったく違う。おそらく誰にとっても非常に難しかったと思う。土曜日ともまったく違った。そして僕にできることはあまりなかった」
「僕は制限がある中で最善を尽くそうとした。でも、それはとても難しいことだったと言わなければいけない」
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