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ガスリー、アルピーヌへの移籍決断は”感情”を脇に置いておく必要があったと明かす「アルファタウリは僕の家族みたいなモノだから」

ピエール・ガスリーは、長年在籍してきたアルファタウリを離れ、アルピーヌに移籍するという決断を下した際に「感情を脇に置いておく」必要があったと明かす。

Pierre Gasly, Scuderia AlphaTauri Press Conference

LAT Images

 ピエール・ガスリーは2022年限りでアルファタウリを離れ、2023年からアルピーヌに加入することになった。この決断を下す際にガスリーは、アルファタウリは長年在籍してきたチームだということもあり、感情的な部分もあったと明かしたが、それが移籍の障壁になることはなかったという。

 ガスリーにとって2023年は、レッドブル陣営以外のマシンを走らせる、初めてのシーズンということになる。

 ガスリーは2017年のマレーシアGPで、トロロッソからF1デビュー。2019年にはレッドブルに昇格したが、成績が振るわずシーズン後半にはトロロッソに戻される格好となった。翌年からはチーム名がアルファタウリに変わり、同年イタリアGPでチームに2008年以来となる通算2勝目をプレゼントした。

 アルファタウリのチームの雰囲気についてガスリーは常々、快適な雰囲気があると感じていると語っていた。また、チームメイトの角田裕毅とも、非常に良好な関係を築いていた。そして今回アルピーヌに移籍することで、その快適な雰囲気を”諦める”のは、難しいことのひとつだったと明かした。

「キャリアを振り返ってみると、かなり現実的になる必要があった」

 ガスリーはアルピーヌに移籍することについて、そうmotorsport.comに対して語った。

「僕は自分自身がどこを目指したいのか、そしてF1で何を達成したいのかを理解している。だから感情は脇に置いておいて、とても現実的な形で考えなければいけないんだ。自分の目標に到達するための最も良いチャンスは何かということをね」

「だからこそ僕は、最も良いパフォーマンスを発揮できる可能性を模索した。より良いパフォーマンスを発揮できるポジションとマシンを探したんだ」

 ガスリーは昨シーズン終了直後に行なわれたプレシーズンテストで、初めてアルピーヌのマシンをドライブ。その走行を終えた後、コンストラクターズランキング4位になった理由が分かったと語った。ガスリーが昨年所属していたアルファタウリは厳しい戦いを強いられ、ランキング9位。その差を、すぐに実感したというのだ。

 アルファタウリを離れるにあたっては「心の中の感情的な部分」を整理する必要があったというガスリー。しかしそのことが、移籍を決断する上で障害になることはなかったという。

「それが決断に影響を及ぼすことはない」

 そうガスリーは語った。

「僕はチームの全員……全てのエンジニアやメカニックと話をした。僕にとって彼らは、F1における僕の家族のような存在なんだ。F1で過ごした期間のほとんどを、彼らと共にしたんだからね」

「僕にとっては、移籍するのは明らかに大きな変化になるだろう。彼らにとってもそれは同じなはずだ。過去5年間、彼らは僕と共に2月末のテストを行なってきたんだからね」

 
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