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ガスリー「F1でもMotoGPの様にプライベーターが勝てるようになって欲しい」

F1ドライバーのピエール・ガスリーは、MotoGPでサテライトチームのファビオ・クアルタラロがチャンピオンシップをリードしているようなことがF1で起こるなら素晴らしいだろうと語った。

Fabio Quartararo, Petronas Yamaha SRT

 F1にアルファタウリから参戦するピエール・ガスリーは、MotoGPで現在サテライトチームのファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)がチャンピオンシップをリードしているようなことがF1で起こるなら、素晴らしいことだろうと語った。

 4輪レースの世界最高峰であるF1。そのチャンピオンシップ争いは通常1〜3チームによって支配されている。実際、2014年にパワーユニット規定が導入されて以来、タイトル(ドライバー・コンストラクター)はメルセデスが独占。フェラーリやレッドブルといったライバルですら、一度もその牙城を崩せていない。

 F1側もこうした状況を改善すべく対策を講じており、2021年からは予算上限を導入し、より接近したレースを実現するための大幅な技術規則の変更を、2022年に導入する予定となっている。

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 ただ2020年シーズンに目を移すと、前述の状況は変わっておらず、チャンピオンシップをリードするメルセデスとそれを追うレッドブルのトップ2、レーシングポイント、ルノー、マクラーレンの熾烈な中団争い、それに少し離されてフェラーリとアルファタウリ、下位争いのアルファロメオ、ハース、ウイリアムズといった階層構造が際立ってしまっている。

 そうしたF1の状況の中、アルファタウリのピエール・ガスリーは9月に行なわれたイタリアGPでキャリア初優勝を飾った。セーフティカー出動直前の抜群のタイミングでのピットインや、赤旗中断といった波乱の展開を上手く活かし、トップでチェッカーを受けたのだ。

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 しかしガスリーはこういったトップチーム以外の勝利は、F1が新レギュレーションの時代となってもすぐに再現することはできないだろうと考えている。

「全てのトップチームがここ数年で培ってきた知識や設備といったものは軽視すべきではないとは思う。それは彼らが築いてきたもので、僕らが手にしていないものなんだ」

「皆にとってより平等にするためにコストが削減されることになるけど、(効果が出るまで)数年はかかると思う。これは短期的な計画ではなくて、長期的なものだ」

 またガスリーはF1で予定されているレギュレーション変更によって、最終的には今年のMotoGPのようにプライベートチームがファクトリーチームと対等な立場で戦えるようになることを期待しているとも語った。

 ガスリーの語るように、今季のMotoGPでは、プライベートチームのペトロナス・ヤマハSRTから参戦するファビオ・クアルタラロが既に3勝を記録してチャンピオンシップをリード。チームメイトのフランコ・モルビデリも1勝を挙げており、ヤマハのファクトリーチームやドゥカティ、スズキ、KTMといった各陣営のファクトリーチームと対等以上の戦いを繰り広げている。

 ただもちろん、F1との違いは無視できない。クアルタラロはヤマハファクトリーのマーベリック・ビニャーレスやバレンティーノ・ロッシの駆る最新型と同じマシンを使用しているが、このようなことはF1では許可されていない。

「(新レギュレーション初年度の)2022年からもうトップチームと中団チームが接近戦になっているのを目にしたとしたら、驚かされるだろうね。今のところ、もう少し時間がかかると思う」とガスリーは付け加えた

「だけどMotoGPと似たようなモノを見ることができればいいと思う。例えばだけど、MotoGPでは僕の友人のファビオ・クアルタラロが、プライベートチームながらチャンピオンシップを争っている。もし似たようなことがF1で目にできたなら、素晴らしいだろうと思うよ」

 

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