今では全ての瞬間を思い出せる……ガスリー、20年イタリアでの勝利を語る
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、2020年イタリアGPの勝利を受け止めるのに十分時間をかけることができたため、今ではそのレースの細かい部分まで思い出すことができるようになったと語る。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
2020年のイタリアGPでF1初優勝を達成したアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、今ではそのレースの全ての瞬間を思い出すことができるようになったと語る。
このレースでは、メルセデスのルイス・ハミルトンが、ピットレーンがクローズとなっていた際にタイヤ交換を行なってしまったために、その後のペナルティで大きく後退……逆にガスリーは様々な混乱を好機に変え、最後はカルロス・サインツJr.(マクラーレン)の猛追をしのぎ切って、トップでチェッカーを受けた。
この勝利は、アルファタウリにとってはトロロッソ時代の2008年に次ぐ2度目の優勝。いずれの勝利も、舞台はモンツァである。
ガスリーは表彰式が終わった後、しばらくの間表彰台に腰掛け、その余韻を噛み締めた。ただ当時のガスリーは、2020年のレース開催スケジュールが多忙だったこともあり、なかなかその意味を受け止めることができないと語っていた。しかしそれから時間が経った今では、その重要性を理解し、レースの全ての瞬間を思い出すことができるようになったと語る。
「レースと表彰式の、全ての瞬間を覚えているよ」
ガスリーはmotorsport.comに対してそう語った。
「それは僕の心の中に刻み込まれていて、決して消えることはない」
「2020年はとても忙しいスケジュールで強烈だった。だから休みを取ったり、リラックスしたり、その瞬間を楽しんだりするのは難しかった」
「それでも、ふたつのレースの間に1週間の休みがあり、家に戻ることができた。そして『OK! それは僕がやり遂げたことだ』と気付き、よく考え、全ての感情を思い出していったんだ」
「素晴らしい勝利だったと思う。2020年はマックス(フェルスタッペン/レッドブル)とチェコ(ペレス/レーシングポイント)が勝ったレース以外、ほとんどのレースでメルセデスが勝利を収めた。そして、そのうち1勝を僕らが手にしたんだ。だから、本当に素晴らしいモノだった」
優勝した時のトロフィーは、今もガスリーのアパートにあるという。しかしその勝利は、チーム全体に力を与えることになったとも、ガスリーは語った。
「イタリアでは、僕のアパートに滞在していた。モンツァの週末にも、そこで寝泊まりしていたんだ。レースの週末に、自分の家で寝るのは初めてだったね」
そうガスリーは語った。
「僕は、勝つ前に朝食を採っていたのと同じ場所に座っていた。でも、トロフィーと雰囲気はかなり特別な感じがした」
「大きなモチベーションになるよ。毎朝トロフィーを前にしてコーヒーを飲み、『やったぜ』と思うんだ。僕らは中団グループのチームだったけど、不可能なことじゃなかった」
「そのことは、サンパウロ(2019年ブラジルGP)やモンツァでのような力強いパフォーマンスを再び繰り返そうとする、チーム全員にとってのモチベーションになるはずだ」
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