ガスリー、アルファタウリ残留には前向きも、レッドブルの候補に挙がらず「驚いた」
アルファタウリのピエール・ガスリーは、来季のレッドブルのドライバーとして検討されていなかったことに“驚いた”と語ったが、その一方で“がっかりはしていない”と主張した。
Pierre Gasly, Red Bull Racing, on the grid
Zak Mauger / Motorsport Images
先日、2021年シーズンもアルファタウリで戦うことが発表されたピエール・ガスリー。彼は今季、イタリアGPでF1初優勝を飾るなど印象的な活躍を見せていたがレッドブル昇格とはならず、アルファタウリ残留が決まった。
2019年にトロロッソ(現アルファタウリ)からレッドブルに昇格するも、成績が振るわずシーズン途中でトロロッソ降格となったガスリーは、その年のブラジルGPで2位表彰台を獲得し、今季はイタリアGPで優勝するなど、荒れたレースを確実にものにする力を見せており、それ以外のレースでもチームメイトのダニール・クビアトを圧倒している。そのためガスリー本人も、レッドブルに再昇格する準備はできていると語っていた。
しかしながらレッドブルは、来季のマックス・フェルスタッペンのチームメイト候補について、アレクサンダー・アルボンを残留させるか、そうでない場合はレッドブル傘下ではないドライバーを選ぶことを明らかにしており、ガスリーは候補に入れられていなかった。
来季のレッドブル昇格を逃したことについてがっかりしているかとmotorsport.comに尋ねられたガスリーは、こう答えた。
「がっかりはしていない。ただ驚いているとでも言えばいいかな」
「14年間、セブ(セバスチャン・ベッテル)以外でトロロッソ(アルファタウリ)に乗って勝ったのは僕だけだ。セブはあの後レッドブルに昇格して4度のタイトルを獲得した。だから僕が検討されていなかったことにただ驚いている」
「僕はトロロッソで2度表彰台に立っている。今シーズンはうまくいっていると思うし、僕にできるのは、将来のチャンスが与えられるような力強いパフォーマンスをすることだけなんだ」
「それが僕にできるただひとつのことだ。もう終わったことだから、これ以上考えたくない。僕はアルファタウリのためにできる限りのパフォーマンスを見せないといけないんだ。ここにいられて嬉しいし、この週末に集中して、最高の結果を出そうとしている」
また、レッドブルがガスリーを昇格させないという決断の背景には、過去にレッドブルとの間で何かあったのではないかと指摘されたガスリーは「それは分からない」と返した。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコから、今回の意思決定プロセスについて説明を受けたのかと尋ねられたガスリーは、次のように語った。
「彼らには彼らなりの戦略がある」
「それは彼ら次第だ。良い答えが知りたいなら、彼らに直接聞いた方がいいよ」
「でも、僕の側から言うと、このチームで今後も続けることが既に明確になっている」
「そして僕はがっかりしていないし、素晴らしいレベルでパフォーマンスを発揮できていると思う。自分のポテンシャルを示せているし、スピードやスキルも見せられているんだ」
「僕は今24歳で、目標はいつの日か前の方で走り、チャンピオンを争うことだ。でも今はとにかくパフォーマンスを発揮して、今いるチームでできる限りの仕事をすることが必要なんだ」
「アルファタウリでもう1年続けられてハッピーだし、がっかりはしていない。引き続きこのチームのためにベストを尽くしていくよ」
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