オーバーテイク連発! ガスリー、SCに翻弄されるも8位入賞「5位になる力があった」
F1ベルギーGPで8位に入賞したアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、追い上げを楽しんだと語り、序盤のセーフティカーがなければ5位になれる力もあったとレースを振り返った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
ルイス・ハミルトン(メルセデス)の完勝で終わったF1第7戦ベルギーGPで、ファン投票による『ドライバー・オブ・ザ・デイ』に選出されたのは、8位に入ったピエール・ガスリー(アルファタウリ)だった。彼は一時は後方に下がりながらもオーバーテイクショーを見せ、ポイントを獲得した。
このレースでは多くのマシンがソフトタイヤ、またはミディアムタイヤでスタートする中、12番グリッドのガスリーはただひとりハードタイヤでスタートすることを選択した。他のドライバーよりも硬いコンパウンドのタイヤでありながら、ガスリーはレース序盤に好走し、ポイント圏内を走行していた。
しかしながら、11周目にアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)とジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)のアクシデントが発生し、セーフティカーが出動。ここで多くのマシンがハードタイヤに履き替え、最後まで走り切る作戦をとったが、戦略の異なるガスリーにとってはタイミングの悪いセーフティカーとなってしまい、彼はステイアウトせざるを得なかった。
その後ガスリーは27周目にピットインし、16番手まで後退。しかしながらフレッシュなミディアムタイヤで前を行くマシンを次々とオーバーテイクし、最後は8位でフィニッシュした。
昨年、友人であるアントワーヌ・ユベールを亡くしたスパで会心の走りを見せたガスリー。彼はレース展開次第では5位になれた可能性もあったとして、次のようにコメントした。
「アントワーヌのことがあったので、好結果を目指した重要な日だった。僕らは他のマシンと異なる戦略を採り、ハードタイヤでスタートすることを決めたけど、それが予想よりもうまくいき、何台ものマシンをオーバーテイクすることができた」
「(セルジオ)ペレスをパスしたときは特に激しいバトルだったけど、とても楽しめた。スタートから20周までにセーフティカーが出てしまうと致命的だと思っていたら、不運にもそういう展開になり、他のマシンにピットストップをされてしまう形になった。それでもマシンは良くてペースがあったので、決してあきらめず、可能な限りハードにプッシュしたんだ」
「ピットストップを終えると、ほぼ最後尾というポジションで、中団でバトルをしなければいけなかった。でも楽しんで走ることができて、8位という素晴らしい結果を手にできた。セーフティカーによって20秒ほどタイムをロスしたけど、最終的には5位の(エステバン)オコンと7秒差だったので、今日は5位になれるポテンシャルがあったと思う」
ラ・ソースからオー・ルージュの飛び込みにかけて繰り広げられたガスリーとペレスのバトルは、ウォールスレスレの激しい攻防であったが、ガスリーはその瞬間を次のように振り返った。
「正直ウォールにぶつかってしまうかと思ったよ」とガスリーは語る。
「冗談を言っている訳じゃない。僕はイン側にいたけど、これ以上動けないように感じた。あの時点で280km/hから300km/hは出ていたよ」
「セルジオがかなり締めてきたから、僕もアクセルを緩めるものか、やってやるという気持ちになった。とてもタイトだったよ」
「セルジオがハードなレーサーであることは分かっていた。彼が締めてきた時は心臓が少しバクバクしたけど、僕は絶対にアクセルを緩めるつもりはなかったし、この追い抜きを成功させてやると思った。そしてとても良い追い抜きができたよ」
「前を行くマシンを抜いていくのは大仕事だったけど、それをやり遂げたのは素晴らしいことだったし、この結果がとてもうれしい。ドライバー・オブ・ザ・デイを獲得できたこともよかった。投票してくれた皆に感謝している。このパフォーマンスを、今後のレースでも発揮できるように頑張るよ」
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