これ以上の問題発生を回避するため……ガスリー、パワーユニット交換へ
ホンダは、アルファタウリのピエール・ガスリーのマシンに、F1ハンガリーGPの予選で繰り返し問題が発生したことを受け、パワーユニットを交換することを決断した。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、ハンガリーGPの予選でQ3進出を果たした。しかしトラブルが発生し、Q3には出走せず。日曜日の決勝レースを、10番グリッドからスタートすることになっている。
ガスリーは予選Q2で、エンジンのパワーが失われたと報告した。しかしチームは「このセッションでは問題を解決できない。だからその問題を抱えた状態で走らなければいけない。全力で攻めなきゃいけないんだ」と、問題を抱えたままの走行を指示していた。
ガスリーは前述の通りQ3進出を果たしたが、Q2最後の走行を行なえなかったばかりか、Q3でも走行できなかった。
この状況を受けてホンダは、さらなるリスクを回避するために、ガスリーのマシンのパワーユニットを完全に交換することを明らかにした。ガスリーがパワーユニットのコンポーネントを交換するのは今回が初めてということになるため、ペナルティを受けることはない。
「Q1の最後か、Q2の最初の段階で、僕らはパワーを失い始めた」
ガスリーは今回の予選で見舞われた問題について、motorsport.comに対してそう語った。
「最初はアウトラップでのみ、それが起きた。バッテリーを充電していただけだったんだ。僕はフルスロットルにしようとしていたが、こういった大きなパワーロスが起きるだけだった。だから、ギヤを同期させ、タイヤを適切に暖めることができなかったんだ」
「僕の最速ラップでは、最後のメインストレートで、(エンジンが)シャットダウンしてしまうような感じだった。それで、僕はタイムを少し失ったと思う。そのアタックの残りの部分は、大丈夫だった」
「2番目のアタックでは、十分に速くは走れなかった」
「このタイムラグとパワーカットの問題は、どんどん悪化していった。だからアタックを開始した時、パワーがもう残っていなかったので、セッションを中止するしかなかった」
Q3でアタックできなかったことを嘆くガスリーだが、レッドブルの1台やルノー勢を上回れたことに驚いたと語る。
「もしQ3を走ることができたとしても、僕にできることはこれ以上なかったと思う」
そうガスリーは語った。
「現時点では、2台のルノーと1台のレッドブルが後ろにいることに、驚いている。マクラーレンは速すぎたから、この結果は僕らにとっての最大限のモノだった。フェラーリとレーシングポイントは、元々僕らの前にいたはずだ」
「レースでは、ルノーに対して少し厳しいこともわかっている。特に、ここブダぺストでは、グリッド位置がすごく重要なんだ」
「このポジションから、明日いくつかのポイントを手にできることを願っている。しかし現時点では、ルノーの方が少し速く、トップ10からは僅かに遅れているんだ」
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