スプリント予選でクラッシュ……ピエール・ガスリー、PU交換を決断し決勝はピットレーンスタートへ
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーはパワーユニットを交換したことにより、F1イタリアGPの決勝レースをピットレーンからスタートすることになる。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)は、F1イタリアGPの決勝レースを前にパワーユニット(PU)の交換を決断。ピットレーンからスタートすることになるだ。
ガスリーはイタリアGPの予選で6番手につけたが、土曜日に行なわれたスプリント予選レースのスタート直後にクラッシュし、リタイアに終わった。そのため決勝レースは、グリッド最後尾からスタートすることが決まっていた。
そのためガスリーは、パワーユニット交換を決断。新しいICE(内燃エンジン)、TC(ターボチャージャー)、MGU-H(熱エネルギー回生システム)、MGU-K(運動エネルギー回生システム)、CE(コントロールエレクトロニクス)、ES(エナジーストア/バッテリー)を交換することになった。またPUの交換に伴い、ギヤボックスも新しいモノに交換したという。
これらの交換は、本来ならばグリッド降格だけで済むはずだ。しかしホンダはESにアップデートを施しており、これは仕様変更とみなされ、ピットレーンからのスタートを余儀なくされることになる。
なお前回のオランダGPでは、ペレスもこのアップデートが施されたESを投入しており、やはりピットレーンからのスタートとなった。
ガスリーはスプリント予選レースの後、オーバーテイクするのは難しいため、ポイント圏内に戻るのも「難しいだろう」と考えていることを明かした。
「ルイス(ハミルトン/メルセデス)が、本当に苦労していたのを見た。彼はランド(ノリス/マクラーレン)を抜くこともできなかったんだ」
ガスリーはそう語った。
「アルピーヌとアストンマーチンも同じだった。多くのラップでとても接近した戦いだったのに、それでもオーバーテイクはできなかった」
「順位を取り戻すのは難しいことを、僕らは分かっている。でも結局のところ、18位でも15位でも、そして11位でも、同じことなんだ。何の意味もない」
「ポイントを獲得するためには、できること全てを試してみる必要があるんだ」
アルファタウリは、今シーズンここまで全てのグランプリの決勝で入賞を続けてきている唯一のチームだ。しかしその連続入賞記録も、ここで遂に途切れてしまうかもしれない。ガスリーのチームメイトである角田裕毅も、15番手からのスタートとなるからだ。
なおガスリーのクラッシュは、ダニエル・リカルド(マクラーレン)に追突してしまったことにより、フロントウイングが壊れてしまったことが原因となっている。当初ウイングはノーズになんとかぶら下がっていたが、これが完全に外れた途端にガスリーはコントロールを失ってしまったのだ。
「ダニエルとの接触を感じ、その直後に無線でチームに対して、何があったのかを知らせてくれるように頼んだんだ」
そうガスリーは語った。
「その2秒後、フロントウイングが外れてしまい、ウォールに真っ直ぐ突っ込んでしまった」
「いくらか火花が見えたけど、フロアが傷ついたのか、それともフロントウイングのエンドプレートなのか、あるいはフロントウイングが完全に壊れてしまっているのか……それは分からなかった」
「でも基本的には、接触してから5〜6秒後に、フロントウイングはマシンの下に入ってしまったのだと思う」
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