「“僕らの夢”を追い続ける」ガスリー、ユベールに捧ぐヘルメットを作成
ピエール・ガスリーは、先のF2ベルギーラウンドで事故死した友人のアントワーヌ・ユベールに捧ぐ新ヘルメットを作成。イタリアGPで使用している。
写真:: Red Bull Content Pool
FIA F2ベルギーラウンドで発生した事故により、アントワーヌ・ユベールがこの世を去った。享年22歳だった。
ユベールは将来を期待されていたフランス人ドライバーであり、現在F1に参戦しているピエール・ガスリーやシャルル・ルクレールとは幼少の頃から付き合いのある関係だった。特にガスリーはユベールと一緒にカートからレースキャリアを始めており、同じ学校に通い、同じ時間を過ごした14年来の親友でもあった。
ユベールの事故死翌日に行われたF1第13戦ベルギーGP決勝レースで、ガスリーは“RIP Tonio”のステッカーをバイザー上部に、加えて“Racing for Anthoine”のステッカーを顎部分に貼っていた。
ガスリーのヘルメットデザインを担当しているエイドリアン・パビオットは、今週初めにユベールへの敬意を表したヘルメットの作成を依頼され、イタリアGP2日目には完成したヘルメットが持ち込まれた。
ユベールのヘルメットデザインはルノーの全面支援を獲得してF2へステップアップしたものの、アーデンのチームカラーとして印象的なピンク色に変更されていた。
ガスリーはそのピンク色のカラーリングとユベールのヘルメットの特徴を自身のヘルメットへと落とし込んだ。ヘルメット上側の左右には白い星が描かれているが、これはユベールのヘルメットを彷彿とさせるデザインであり、顎部分にはフランス国旗のトリコロールカラーのラインが引かれている。
ユベールの名はヘルメットのサイドに記されているが、これはガスリーが自分でデザインしたものだという。また後頭部側にはユベールのイニシャルと、“Forever with us Tonio”のメッセージが刻まれている。
今週初め、ガスリーはソーシャルメディアへ、何枚かの写真とメッセージを投稿。ユベールの死に対する思いを綴っていた。
「何が起こったのかまだ信じられないんだ。22歳で逝くだなんて、若すぎる。トニオはもっと生きるべき人間だった」
「14年間の友情、それは一緒にレースを始めたところからだった。友となり、ルームメイト、そしてクラスメイトにもなった」
「僕らは幼少期をずっと一緒に過ごした。君はもっと良いドライバーになるためだと、トラックで僕を押し出したり、もっと良いアスリートになるためだとジムに行かせようとしたね。それからいい人間になるために、学校でも影響があったよ」
「君はとても謙虚なやつだった。でも本当に速くて、ハードワーカーでもあった。一緒に育ってこれたのは素晴らしいことだった」
「これまでの日々で僕たちが分け合った全ての時間や瞬間が幸運だった。感謝している」
「起こった事を信じるのはとても難しい。僕らはみんな、君のことを誇りに思うだろう」
「僕はあの小さな頃から一緒に追い続けた僕らの夢を追いつつける。君に会えなくてとても寂しいよ」
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