レースに向けた準備は、試験勉強と同じ? 頭脳派ラッセルが語る「自分が学んできたことを信じるしかない。カンニングもできないし」
ジョージ・ラッセルは、F1での成功の秘訣は“試験勉強”にあると語る。
George Russell, Mercedes
写真:: Eric Le Galliot
メルセデスのジョージ・ラッセルは、かつてF1デビューに向けてパワーポイントでチームにプレゼンをした経験を持つなど、グリッドの中でも特に聡明なドライバーのひとりだ。彼はグランプリに向けた準備と学校の試験勉強をユニークな形で比較した。
今季開幕戦を制したッセルは、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリと共に今シーズンのF1を牽引。不運にも足を引っ張られていくつかポイントを落としているが、第9戦イギリスGPを終えた時点でアントネッリと25ポイント差のランキング2番手につけている。
イギリスGPの後にメルセデスが公開したラジオ『Nu Silver Arrows Radio Show』の中で、ラッセルはレースウィークに向けてどのような準備を行なっているかを詳しく説明した。
「レースのない週はしっかり準備して、本当に一生懸命取り組むようにしている」
「でもサーキットに着いたら、あとは先入観を持たずに臨む。僕にとっては、試験勉強をして、その後にテストを受けるのと同じようなものだ」
彼はさらにこう続ける。
「試験会場に入ってテストを受け始めたら、もう復習する時間はない。だから、それまでに身につけたことを信じるしかないんだ」
「カンニングをしない限りはね。子どもの頃の僕は、特にフランス語のテストを受ける時はいつも肩越しに周りをチラチラ見ていたよ(笑)」
「でも、レーシングカーに乗っている時はそんなことはできない。だから、自分が学んできたことを信じ、自分の直感を信じて、あとは自然な流れに任せることが大事なんだ」
ラッセルの言う「流れに身を任せる」という考え方は、彼にとっても最近のモットーのようなものになっている。
オーストリアGP予選の際には、チーム代表のトト・ウルフからラッセルに「とにかく走れ」という無線が飛ぶ一幕があった。これは傍目からは乱暴な物言いにも聞こえるが、実際にはラッセルを励まし、奮い立たせることになった。これは、ラッセルがウルフ代表の言葉のニュアンスを理解しているからであり、それは普段からチームと綿密なコミュニケーションを積み重ねている賜物なのだ。
ラッセルは自身のレースエンジニアであるマーカス・ダドリーとのコミュニケーションについてのくだりでは、こう語った。
「彼は普通の視聴者には理解し難いようなメッセージを送ってくることがある」
「でも、僕たちはそれについて何度も何度も話し合ってきたから、その一言だけで何を意味しているのか正確に理解できるんだ」
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