F1

F1で2拠点チームを運営するのは難しい? 元トヨタF1のティモ・グロックが語るマシン開発の裏側「最後の最後で日本側からNGが出たりした」

かつてトヨタF1に所属したティモ・グロックは、同チームがドイツを拠点とする日本の自動車メーカーのチームだったことから、意思決定プロセスの遅さがネックになっていたと振り返った。

編集: 2024/06/19 3:16

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Timo Glock,Toyota TF109

Timo Glock,Toyota TF109

写真:: Rainer W. Schlegelmilch

 元F1ドライバーであるティモ・グロックが、同じく元F1ドライバーのデビッド・クルサードと元F1チームオーナーのエディ・ジョーダンによるポッドキャスト番組『Formula For Success』に出演。トヨタなどで活躍した自身のF1キャリアや、母国ドイツの自動車メーカーであるアウディのF1参入などについて語った。

 F1では2026年から、新たな自動車メーカーが参入することになっている。それがアウディだ。彼らは現在のザウバーを引き継ぐ形でワークスチームとしてエントリーし、パワーユニット(PU)も自社で製造することになっている。

 そんなアウディだが、気になるのは現状のザウバーチームの不振。9戦を終えて唯一の無得点チームとなっているのだ。グロックはアウディには期待をしているものの、ここから急浮上するのは簡単ではないと語る。

 グロックはその理由のひとつとして、車体開発はザウバーのファクトリーがあるスイスで、PU開発はアウディのファクトリーがあるドイツで……といったように、拠点が分かれていることを挙げた。

「彼らには大きな困難が待ち受けていると思う。というのも、彼らにはBMWとザウバーが組んでいた時のようなことが起こるかもしれない」

「当時はスイスとドイツ、ふたつのファクトリーがある中で、物事をまとめ上げないといけなかった。そこをやりくりするのは難しい」

「だから彼らには困難が待ち受けていると思うけど、一方で彼らは力を持っていると思うし、アンドレアス・ザイドルはF1で成功を収めるために必要なものを理解している。1年目からすぐに浮上してくるとは思っていないけど、その経験値やニコと契約したことを考えると、(躍進の)兆候は大いにあると思う」

「ドイツのメーカーがドイツ人のドライバーと協力することで弾みがつくだろう。彼らの活躍を期待しているけど、とはいえトップチームと対峙するのは簡単じゃないね」

 また話題がアウディF1に移る前にも、F1チームの拠点がふたつに分かれていることの難しさについて言及される場面があった。MCのクルサードは、トヨタがイギリスではなくドイツを拠点にしていたことで地理的な問題があったのではとグロックに尋ねると、グロックは日本、ヨーロッパ間での意思決定プロセスが問題になっていたと語った。

「それが問題になるなんて思ってもみなかった。トヨタと働き始めた当初は本当に良い感じで仕事ができていた。施設は本当に大きくて、建物と建物の間を自転車で移動するくらいだった。風洞などのR&D(研究開発)関連で言えば、勝てるF1マシンを作る上で考え得るものが全て揃っていた」

 グロックはそう振り返る。

「衝撃を受けたし、同時にプレッシャーにもなったよ。トヨタの代表として、ケルンで働いている1200人を超える人たちを代表して戦うんだ。ただ、最終的に分かったのは、トヨタの人たちはとても素晴らしい一方で、その意思決定プロセスに問題があった」

「意思決定は迅速に行なわれるべきなのに、そこに時間がかかり過ぎていたんだ。例えばグレーゾーンのエリアをアップグレードするとなった時に、日本からストップがかかったりした。要するに全て日本でのダブルチェックが必要だった」

「覚えているのは、リヤウイングの効率を上げるDRSのようなものの投入を計画していて、僕たちは直線テストも終わっていて準備ができていた。少なくともコンマ5秒は上がる見込みがあったけど、そこはグレーゾーンだったので日本から『失格になる可能性は避けるべき』とストップがかかったんだ。そういう感じで、最後の最後でNGが出ることがあったんだ」

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 アルピーヌF1、“重いシャシー”がたらい回しに。チーム内でのローテーション制が続くとオコン予想

次の記事 試される総合力。かつてはオフテスト定番の地……F1はカタルニアへ|F1スペインGP DAZN配信スケジュール

Widget inarticle_more_from doesn't have content

最新ニュース



トヨタ、水素レースプロジェクトMissionH24に水素”レーシングエンジン”供給へ……中嶋一貴「耐久レースにおける可能性を拡大する」

WEC

WEC WEC

Fuji

2 時間前

トヨタ、水素レースプロジェクトMissionH24に水素”レーシングエンジン”供給へ……中嶋一貴「耐久レースにおける可能性を拡大する」



フェルスタッペン、予選でクラッシュのアントネッリを擁護「みんな彼が何歳なのか忘れている」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

3 時間前

フェルスタッペン、予選でクラッシュのアントネッリを擁護「みんな彼が何歳なのか忘れている」



予選中止は良かった? 悪かった? トヨタ勢2台で意見分かれる……平川亮「どっちかわからない」 小林可夢偉「トップ集団を狙えたかも!」

WEC

WEC WEC

Fuji

3 時間前

予選中止は良かった? 悪かった? トヨタ勢2台で意見分かれる……平川亮「どっちかわからない」 小林可夢偉「トップ集団を狙えたかも!」



チャンスを”台無し”にした……フェルスタッペン、予選エンジントラブルに落胆「ここが勝つチャンスだった」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

3 時間前

チャンスを”台無し”にした……フェルスタッペン、予選エンジントラブルに落胆「ここが勝つチャンスだった」

Widget prime_content_fullwidth doesn't have content

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録