ジャン・トッドの任期満了に伴うFIA会長選、競技部門担当の現副会長グラハム・ストーカーが立候補へ

FIAの競技部門担当副会長を務めるグラハム・ストーカーが、今年後半に行なわれるFIA会長選挙に立候補することとなった。

gs

 ジャン・トッドの任期満了に伴い行なわれるFIA会長選挙に、現競技部門担当副会長であるグラハム・ストーカーが立候補することとなった。

 ストーカーはイギリスの法廷弁護士であり、かつてはイギリス・モータースポーツ連盟の会長を務め、2004年からはFIAモータースポーツ評議会のメンバーとなっている。

 そして最近ではFIA競技部門担当の副会長となり、現在のFIA会長であるトッドと緊密に連携してきた。トッドは上限となる連続3期、12年に渡って会長職を務めたため、2021年いっぱいで任期満了となるが、その後任としてストーカーが立候補する形だ。

 ストーカーは今年12月に行なわれる選挙戦に向けて首脳部を結成。その中には元レーシングドライバーで、ストーカーの後任としてFIA競技部門担当副会長に立候補するトム・クリステンセンも含まれている。

 クリステンセンはかつては日本で活躍したこともあり、特にスポーツカーレースではル・マン24時間で史上最多9度の優勝を誇るなど成功を収めた。2014年に現役を引退した後、2016年からはFIAドライバーズコミッションの会長に就任した。

 なお、FIA副会長は競技部門担当とモビリティ部門担当でそれぞれひとりとなっているが、モビリティ部門はティエリー・ウィレマルクが続投を目指す予定で、同じくFIA評議員会の会長もブライアン・ギボンズが続投を狙っている。

『FIA for All(みんなのためのFIA)』というスローガンを掲げるストーカーは、選挙活動を始めるにあたり次のように話した。

「FIAとメンバークラブが、スポーツとモビリティ、そしてエネルギーのトレンドなど様々な側面においてグローバルな影響力を持つことを望んでいる」

「我々はジャン・トッドの12年にわたる卓越した仕事を基礎としていく。そして我々がこれまで会長をサポートし、FIAを影響力のある組織とするために多くの革新的なプログラムを導入してきたことを誇りに思っている」

「我々の信念は“みんなのためのFIA”であり、会員や我々のスポーツ、そして社会のために組織を強化し続ける」

 なお、現時点でストーカーの他にFIA会長選挙に立候補する意思を表明しているのは、元ラリードライバーのモハメド・ビン・スレイムのみだ。

 

Read Also:

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 アロンソ、同胞サインツJr.の表彰台を喜ぶも「僕がフェラーリで2位になった時は葬式みたいだった……」
次の記事 【F1分析】ハミルトンがアンダーカットできず、オーバーカットを許したこれだけの理由

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

最新ニュース

フェルミン・アルデゲル、MotoGP昇格決定しMoto2ラストシーズンにやる気MAX「新たな冒険のためにも最高の結果を目指す」

フェルミン・アルデゲル、MotoGP昇格決定しMoto2ラストシーズンにやる気MAX「新たな冒険のためにも最高の結果を目指す」

MGP MotoGP
フェルミン・アルデゲル、MotoGP昇格決定しMoto2ラストシーズンにやる気MAX「新たな冒険のためにも最高の結果を目指す」 フェルミン・アルデゲル、MotoGP昇格決定しMoto2ラストシーズンにやる気MAX「新たな冒険のためにも最高の結果を目指す」
ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ

ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ

F1 F1
ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ
熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」

熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」

F1 F1
熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」 熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」
岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”?

岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”?

SF スーパーフォーミュラ
第1戦:鈴鹿
岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”? 岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”?

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本