今季苦戦のグロージャン、スペインGP初日”驚き”の5番手「理由が分からない!」
ハースのロマン・グロージャンは、スペインGPの初日FP2で5番手という望外の好結果を出せたことは説明できないと語った。
Romain Grosjean, Haas VF-20
Glenn Dunbar / Motorsport Images
今季は苦しい立場に追いやられているハース。ハンガリーGPでは、フォーメーションラップでピットインするという奇策を成功させ、ケビン・マグヌッセンがポイントを手にしたものの、それが現時点では今季唯一の入賞となっている。そんなハースだが、スペインGPの初日には望外の好結果を残した。午前中のフリー走行1回目ではロマン・グロージャンが6番手、マグヌッセンが9番手と2台揃ってトップ10入り。午後のFP2ではマグヌッセンこそ順位を落としたものの、グロージャンは5番手につけてみせた。
「本当に?? 僕をつねってみてよ??」
この日の速さについて尋ねられたグロージャンは、そうおどけてみせた。
「なぜかは分からない。正直に言って、誰も分かっていない。今年の初めから同じクルマだしね。シルバーストンでは、セットアップの面でいくつか良い仕事ができた。でも、あのサーキットはパワーが重視されるサーキット……でもここカタルニアは、多分その要素が少なくなる」
「FP1で6番手、FP2では5番手だ……。ロングランのペースもかなり良かったと思う。本当に満足している。僕のクルマを、もっと僕の好みに近づけるためには、まだまだできることがあると思う。でも、今日はなんて日だろうね!」
ただこの日はとても暑かったと、グロージャンは振り返る。
「とても暑い! 汗をいっぱいかいたから、今日は下着を3回も換えたよ。幸運にも、僕は今回、予備の下着をいくつか持ってきていたんだ」
マシンのフィーリングについて、グロージャンはさらに次のように続けた。
「どんどん良くなっているように感じた。特にFP2の最初に履いたハードタイヤではね。そしてソフトタイヤを履いて、2.5秒速く走ることができた。明らかに、完璧なラップになることはない。まだ、引き出せるモノがたくさんあるからね。見直し、改善に取り組みたいコーナーがふたつある。それがうまくいけば、良いポジションを目指して戦うことができるはずだ」
「明日、何も変わらないことを願っている。全てが変わらないことを願っているんだ。そして良い予選を戦うことができれば、週末全体を良いモノにすることができるだろう。そういう風になるようにその1日を過ごし、最善を尽くすべきだ」
「今日は確かに、すごい1日だった。明日も、明後日もそうなればいいのに」
チーム代表のギュンター・シュタイナーも、「とりあえず今は落ち着きたい」としながらも、グロージャンのペースは驚きだったと認める。
「我々は落ち着く必要があるだろう」
そうシュタイナー代表は語った。
「本当に良い1日だった。今年の中では最高の金曜日だった。でも、私は落ち着きたい。確かに励みになる結果だった。でもそのパフォーマンスがどこから来たのかを理解する必要がある」
「コースに出ると、我々のマシンはすぐに機能した。我々には競争力があるように見えた。でも、その速さの理由をもう少し理解して、ケビンもロマンのスピードに近づけるようにする必要がある」
「エンジンパワーの影響を受けにくい今回のようなコースでは、常に良いチャンスがあると思っていた。通常バルセロナでは、我々には競争力があることが多い。年の初めのテストでも、私は楽観的だった……それも、バルセロナでのことだった。だから我々はここでは、いつも良いポジションにいるようだ」
「なぜなのかは、本当に分かっていない。ここに来る前の数週間は、明らかに厳しかった。今日のペースには、非常に驚いたよ」
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