ハースのアップデート無し、心配だけど……グロージャン「今あるものに集中できる」
ハースF1のロマン・グロージャンはチームが今季のアップデート計画を凍結していることについて懸念はあるが、今のパッケージに集中すればこそできることもあると語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
2020年のF1は新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れたが、いよいよ7月3日から開催されるオーストリアGPで開幕を迎える。しかし最終的に何レースが実施されるのか、チームがどのくらい商業権収入を得られるのかなど、未だ不確実な点は多い。
今回のウイルスの感染拡大の影響は各チームの財政面にも及んでおり、チームにとって厳しい状況となっている。
ハースF1もそうしたチームのひとつで、ギュンター・シュタイナー代表は今季の収入の不確実性を理由に、収入が確定するまではアップデートを行なわないつもりだと6月下旬に明らかにした。
チームがこうした慎重な姿勢をとっていることは、ドライバーにとってはどう映っているのだろうか?
motorsport.comはロマン・グロージャンに懸念などを抱いているのかを尋ねると、彼はそれを認めつつ、安定したパッケージに集中することの利点もあると語った。
「僕らは自分たちが持っているモノに集中して、全てを最適化することができる」と、グロージャンは言う。
「僕はケビン(マグヌッセン)よりも心配しているかもしれない。F1というのは、開発をして新パーツを持ってくることが重要だと僕らも分かっている」
「だけど去年、僕は最初の仕様のマシンで最後のレースを終えた。時にはアップデートが望んだようには機能しないこともあるんだ」
「もちろん新パーツがあること、そしてパフォーマンス面で前進できれば素晴らしいよ。でもいつでもそれが機能するとは限らないし、間違ったところに集中してしまう可能性もある」
「レースが始まることが嬉しいよ。チームはこの危機を生き残ることができると僕は思ってる。レースに向かって、どれくらいマシンを速くできるか、何かパーツは必要なのかどうか見てみよう」
またグロージャンは変更が施されていないマシンは良い出発点になるとも語った。
「僕らは冬季テストから良いベースラインを手にしていると思う」
「当然、今の状況はかなり違っている。トラックが違えばレイアウトだって異なっていて、気温も同じじゃない。でも冬季テストで学んだ全てのことが最適化されているから、新パーツへ取り組むことに集中する必要はないんだ」
「何レースかすれば、僕らはこのマシンで何ができるのかを理解するだろう。だけど今は良い状態だし、マシンがよく機能して、楽しめればいいなと思っている」
チームメイトのマグヌッセンだが、彼は新パーツを欠いた状況により落ち着きを見せており、この状況を受け入れていると語った。
「僕は本当に気にしていないんだ」と、マグヌッセンは言う。
「もちろんみんながアップデートがどんどん投入されるのを好むだろうけど、まだ自分たちがどこに居るのかわかっていないんだ。僕としてはテストを終えてチーム全体はかなりポジティブだと思うんだ」
「マシンのフィーリングは良かった。だからまだ心配する理由は何もない。僕ら全員がポジティブで、グリッド上での順位を確認したいと思っている。アップデートに関してはそれが全てだ」
「今あるクルマを最大限に活用し、全てを引き出さないと行けない」
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