大事故から生還のグロージャン、SNSでファンに無事を報告。“ハロ”の存在にも感謝
F1バーレーンGPでの大クラッシュの後、病院で療養しているロマン・グロージャンは、頭部保護デバイスのハロに感謝していると語った。

F1バーレーンGPのスタート直後にはショッキングな事故が発生した。ロマン・グロージャン(ハース)がターン3を抜けてターン4へと向かう際にダニール・クビアト(アルファタウリ)と接触。グロージャンのマシンはコース右側のガードレールに時速137マイル(時速約220キロ)で衝突した。その際には50G以上の力が加わっていたという。
ガードレースに衝突したことでグロージャンのマシンは真っ二つに引き裂かれただけでなく、衝突と同時に大きな炎が上がり、ガードレールに突き刺さっていたコックピット部分を包み込んだ。しかし幸いグロージャンはそこから自力で脱出することができ、すぐさまFIAのメディカルスタッフに救護される形となった。
バーレーン国防軍の病院に運ばれたグロージャンは両手に火傷を負っていることが分かった。当初は肋骨を少なくとも1本は骨折しているのではないかと疑われたが、撮影されたレントゲン写真では骨折の兆候は見られなかったという。
グロージャンは病院のベッドから自身のインスタグラムに動画を投稿。ファンに向けて自身の状況を報告すると共に、自分の身を助けてくれた様々な人、そして頭部保護デバイスの“ハロ”への感謝を口にした。
「皆さんこんにちは。僕は自分が無事だということを伝えたかったんだ。まあ……無事みたいなものだよね」
グロージャンは大きな包帯が巻かれた両手を動かしながら、そう話した。
「たくさんのメッセージ、本当にありがとう。数年前はハロに反対だったりしたけど、今はそれがF1にもたらした最高のものだと思っている。それがなければ、僕はこうやってみんなに向けて話せなかっただろう」
「サーキット、そして病院の医療スタッフにも本当に感謝している。出来るだけ早くメッセージを書いて、進捗を伝えたいと思う」
グロージャンは手の甲に負った火傷の治療を受けるために一晩入院し、医師の観察を受けることになる。
なお、F1は次戦サクヒールGPを早くも今週末に控えているが、ハースはグロージャンが同GPに出走するかどうかを明らかにしていない。ただチーム代表のギュンター・シュタイナーは、グロージャンは体調さえ問題なければマシンに乗りたがるだろうと語った。
「私は彼のことをよく知っているが、彼は復帰したがるだろう」とシュタイナー。
「ただ、明日になって包帯を外してみないと分からない。彼も(手の状態が)どうなっているのか分からないだろうからね」
「とにかく私にとって良かったのは、何事もなかったということだ。良いことではないかもしれないが、でも彼は無事で健康なんだ」
「あとは明日医師との話し合いをしてからだ」
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