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「FEやWECも選択肢にある」と語るグロージャン、来季の去就決定を急がず

ロマン・グロージャンは、2021年にハースF1のシートを失った場合に“他の選択肢”があると語り、フォーミュラEやWEC(世界耐久選手権)への転向を検討していることを明かした。

Romain Grosjean, Haas F1

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 ロマン・グロージャン、ケビン・マグヌッセンとの契約が今季限りで切れるハースは、2021年に向けて様々な選択肢を検討しており、未だドライバーラインアップを確定させていない。

 ハースはグロージャン、マグヌッセンも含めて10人近いドライバーが来季の候補に挙がっているとのこと。また、レギュレーションが大幅に変わる2022年シーズンを見据えて、ドライバーとは複数年契約を結びたいとの意向を示している。

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 そんなグロージャンは、ドライバー選びに時間をかけているハースの意向に理解を示した。そして他のカテゴリーに移るという選択肢は考えているものの、F1残留が魅力的であることには変わりないと語った。

「もちろんF1に残されているシートは多くないし、候補となるドライバーも多いわけだから、ハースの考えは理解できるよ」

 自身の将来をできる限り早く確定させたいかと問われたグロージャンは、そう答えた。

「彼らが急いでいないことはとても理解できる。ただ同時に僕も急いではいない」

「他の場所にも興味深い選択肢はある。でももちろんF1はF1だ。ムジェロで走っていると、僕の走らせているマシンは本当に唯一無二のものだと感じた」

「そういった点でF1はやはり魅力がある。まだレースは残っているし、僕の方はあまり急いでいないよ」

 ハースは2021年に向けてシートをふたつとも確定させていない数少ないチームであり、メーカーやチームの支援を受けていないドライバーにとっては、このハースとアルファロメオが現実的な選択肢となってくる。

 F1以外の選択肢にはどのようなものがあるのかについて尋ねられたグロージャンは、オーバルコースでのレースに消極的であることからインディカーへの転向を否定。「ヨーロッパに残る可能性が高い」と語った。

「アメリカのインディカーはもちろん素晴らしいチャンピオンシップだ。でもオーバルにはあまり惹かれないんだ」とグロージャン。

「少し怖い部分もあるし、オーバルではあまりやりたくないんだ」

「でも将来的には、ハイパーカーでル・マン24時間やWEC(世界耐久選手権)を走るのはいいね」

「フォーミュラEも間違いなく選択肢に入る。良いドライバーがたくさんいるし、良いチームもたくさんある」

「そしてF1では、誰もが残りの空席を計算している状況だ」

 一方のマグヌッセンは「今はあらゆる可能性を検討している」と語ったが、2021年以降もハースと契約を継続することに意欲を見せた。

「ここ数年ハースとは素晴らしい時間を過ごしてきたし、それを今後も続けていきたい」とマグヌッセンは語った。

「僕はプロのレーサーだし、将来的にはいろんなことに挑戦したいと思っている。F1以外のこともやりたいと思っているけど、その時はいずれやってくるだろう」

「それが来年になるのか、もっと先になるのかは分からない。何が起こるのか不確実な状況だし、どっちに転ぶかは今の段階では言えないね」

 

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