“財政上の理由”でハースを追われたグロージャン、勝利を目指せるカテゴリーに転向?

ロマン・グロージャンは、ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーから「財政上の理由」で2021年以降の契約を結ばないことを告げられたと語った。

“財政上の理由”でハースを追われたグロージャン、勝利を目指せるカテゴリーに転向?

 F1ポルトガルGP開幕を控えた10月22日(木)、2021年に向けたドライバー市場に動きがあった。ハースのロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンのふたりが、今季限りでチームを離れることをSNS上で発表したのだ。

 グロージャンはハースがF1参戦をスタートした2016年から、マグヌッセンも翌2017年から同チームに在籍しており、F1ではお馴染みのコンビとなっていた。とは言え、グロージャンは新型コロナウイルス流行による経済状況を考えると、自分かマグヌッセンの少なくともどちらかはチームを離れることになるだろうと予想していたようだ。

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 ふたりが同時にハースを離脱するというニュースに驚かされたかと尋ねられたグロージャンはこう答えた。

「ああ、少しね」

「おそらく僕たちの内ひとりは今季限りでチームを離れるだろうと思っていた。世界の情勢を考えても、コロナのせいで多くの企業が財政的に厳しい状況になっているからね」

「だから、ギュンター(シュタイナー/チーム代表)から電話で(離脱を)告げられた時、僕は『(離脱するのは)ひとりだと思っていたのに』と言ったら、彼は『いや、財政上の理由でふたりとも出ていってもらわないといけない』と言ったんだ」

「だから十分に理解している。今年は多くの産業や企業にとってコロナの影響で厳しい1年だったということは知っている。チームとは別の道を歩んでいくことになるけど、彼らの幸運と将来の成功を祈っているよ」

 財政上の理由でチームを追われることとなったグロージャンだが、彼は自分自身で資金を提供することはしないと語った。

「これまでのキャリアの中で僕にはいくつかのパートナーがいて、様々なチームを経て僕を支援してくれたけど、僕はこれまでペイドライバーになったことはないし、なりたくもない。そういうものだ」

 シュタイナー代表曰く、今回の決断は2〜3週間前に下されたもので、先週の時点でドライバーふたりにのみ伝えられたようだが、グロージャンはそのタイミングに関しては問題ないと考えている。

「いつ発表するのか、そのタイミングを決めるのは僕たちじゃない」とグロージャン。

「もちろん早いに越したことはない。色々と探すのには時間がかかるからね。2011年には、翌年からF1に出ることを12月8日に伝えられた。かなり遅い段階で知ったんだ」

「もう少し前に伝えることはできたと思う。でもギュンターが先週話してくれたことは良かったと思うし、僕はそれで構わない」

 グロージャンは来季に向けてまだ明確なプランがないとしながらも、他のカテゴリーで勝利を目指せるようなパッケージを検討していることを明らかにした。

「そこでレースがしてみたい、と思う選択肢がいくつかあるし、話し合いもしている」

「勝利の味が恋しい。予選Q1通過を期待したり、何かあれば1、2ポイント取れるかもしれないと思うよりも、『今週末は優勝、表彰台が狙えるから全力を出し切らないと』と思ってレースに臨む感覚が懐かしいんだ」

「今のような状況でベストを尽くしていないという訳じゃないけど、レーサーとしてそういう感覚が懐かしいし、自分にとって良い選択肢が見つかり次第、出来るだけ早くお知らせしたいと思っている」

 F1以外の“勝利を目指せるカテゴリー”への転向を示唆したグロージャン。F1へ残ることを完全に諦めたのかと尋ねられると、彼は可能性は低いながらも諦めてはいないと語った。

「F1にはあまりシートが残っていないと思うし、難しそうだね」とグロージャン。

「ある日7歳の息子と話している時に、僕は『世の中には不可能なこともあるんだ』と言った。そうしたら彼は僕の方を見て『パパ、“不可能”という文字の中には“可能”という字が入ってるんだよ。だから絶対に無理なんてことはないよ』と言ったんだ」

「7歳の子供にしてはなかなかカッコいいことを言うなと思ったよ。まあ、どうなるだろうね。F1以外にも魅力的なチャレンジはたくさんある」

「おそらくF1ほど速いマシンはないだろうけど、F1ほど速くなくても、優勝だったり、いろんな挑戦ができる場所はある。勝つことには本当に飢えている。だから近いうちにその感覚を味わえればと思っている」

 

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