ロマン・グロージャン、アルピーヌF1上層部の入れ替えに驚きも、”成功”を願う
2020年限りでF1を離れ、今季はインディカーに挑むロマン・グロージャンは、アルピーヌF1の上層部が大きく変わったことに驚いたと言うが、それでもチームは良い方向に向かうだろうと考えていると語った。
2020年限りでハースF1のシートを失うことになり、今シーズンはデイル・コイン・レーシングのドライバーとしてインディカー・シリーズに挑むロマン・グロージャン。彼はかつて自身も所属したアルピーヌF1(昨年までのルノーF1)の首脳陣が変わったことについて、驚いたと語った。
グロージャンはかつてルノーの育成ドライバーであり、2009年のヨーロッパGPで同チームからF1デビューを果たした。しかし後半7戦を戦ったものの1度も入賞することはできず、GP2(現在のFIA F2)に逆戻り。2011年にGP2でチャンピオンを獲得すると、2012年にはルノーから名を変えたロータスよりF1にカムバック。2位表彰台2回を含む10回の表彰台を獲得した。
その後、2016年には新チームであるハースに移籍し、以来5年間を同チームで過ごしたが、2020年限りでシートを失い、今季はインディカー・シリーズに挑む。
ロータスもグロージャンが離れた2016年から再びルノーF1へと名称が戻り、2021年からは同社のスポーツカーブランドである”アルピーヌ”の名とカラーリングを纏うことになる。
グロージャンは、ハースを離れた後もF1で共に働いた関係者たちと密に連絡を取り合っているという。そして、アルピーヌF1がどういう方向に進んでいくのか、強い興味を持っているようだ。
アルピーヌは、昨年までスポーティング・ディレクターを務めていたシリル・アビテブールがチームを離脱。レーシングディレクターとして、昨年スズキをMotoGPチャンピオンに輝かせたダビデ・ブリビオが加わることになった。つまりチームの組織が大きく変わる可能性があるということになる。しかしグロージャンは、この変更がチームにとってポジティブなことになるだろうと考えている。
「その変更について、僕は注視してきた。とても驚いたと言えるだろう」
ブリビオがアルピーヌに加わったことについて、グロージャンはそう語った。
「スズキにいたブリビオのことは、少し知っている。僕はMotoGPの大ファンなんだ。だから彼がコースにいる姿を目にしていたし、彼が去年ライダーたちと勝ち獲ったチャンピオンシップのこともよく見ていた」
「彼はレースのことをよく知っているから、ルノー(アルピーヌ)にとっては彼が加わるのが良い動きだったならいいね。そして、マルチン(ブコウスキー)がファクトリーのトップを務めているのも良いことかもしれない」
「彼らにとって最も良い形になることを願っている。ルノーは、僕の人生の中で10年を過ごした場所だ。だから、彼らが最善の結果を手にできることを心から願っている。彼らが昨年行なったことに基づいて、力強い基盤を形作れることを願っている。きっと良い結果が出るはずだ」
今季のアルピーヌは、エステバン・オコンが残留。そのチームメイトには、ルノー時代の2005年と2006年に2年連続でF1チャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソが、2018年以来のF1復帰を果たすことになっている。
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