大クラッシュのグロージャン、大事を取りひと晩入院。チーム代表も電話で会話
F1バーレーンGPの決勝レースで、マシンが前後に分断されると共に炎上するという大クラッシュを喫したハースのロマン・グロージャンは、経過観察のためにひと晩入院しているが、「気分はいい」と語っているようだ。


ハースのロマン・グロージャンは、F1バーレーンGP決勝のスタート直後、ターン3の立ち上がりでガードレールにクラッシュした。この事故でマシンは前後に分断されてしまうほど大きな衝撃を受け、さらに燃料に引火して激しい炎に包まれた。
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グロージャンはなんとかこの火の中から自力で脱出。現場に駆け付けたメディカルスタッフによって救助された。
グロージャンは手と足首に火傷を負い、肋骨に骨折の疑いもあったことから、近隣の病院に搬送された。ただ病院でX線検査を受けた結果、グロージャンには骨折がないことが判明したという。
チームによれば、グロージャンは221km/hという高速でガードレールに激突したという。
チーム代表のギュンター・シュタイナーは、レース後にグロージャンと話をすることができたようだ。曰くグロージャンは一見元気だったというが、大事をとってひと晩入院することを明らかにした。
「彼と電話で話をすることができた。落ち着いた精神状態にあるようだし、大丈夫なようだ」
シュタイナー代表はそうスカイスポーツF1に語った。
「彼はひと晩入院することになった。医師団が彼を入院させておきたいと思っているようだ。しかし彼は私に、気分が良く、どこも骨折していないようだと語った」
「火傷のため手は包帯にくるまれているが、それ以外の箇所には火傷はなかったと言っていた。彼はとても元気だったし、満足しているようだった」
シュタイナー代表によれば、理学療法士は事故の後にグロージャンの妻に連絡を取り、逐一最新の情報を伝えているという。また事故の後、グロージャンは自分の息子とも話をしたようだ。
「彼のフィジオ(理学療法士)は、すぐに彼の妻と連絡を取ったようだ」
そうシュタイナー代表は語った。
「彼らはお互いによく知っているので、連絡を取り合い、最新情報が伝わっている。私は彼に電話をしてみたが、とても忙しいのが想像できるだろう」
「前に彼(フィジオ)に電話をした時、ロマンは息子と電話をしたと言っていた。それはいいことだ。全てがコントロール下に置かれていると思う」
シュタイナー代表は、残り2レースでグロージャンの代役を立てる可能性があるということについて、考えてはいないと主張。体調面が十分である限り、ドライブさせると語った。
「彼のことはよく分かっている。彼は戻ってきたいと思っているはずだ。でも、彼が明日どうなっているか分からない。明日包帯を外す時に、どうなっているかが分かるだろう」
「現時点で唯一良かったことは、最悪なことが起きなかったということだ。確かに、良い出来事ではなかった。だが、彼は問題ないし、健康な状態にある」
「それ以外のことについては、明日医者と話した時に分かるだろう」
グロージャンが残り2レース乗れないことになった場合、その代役はどうするのか? それについて尋ねられたシュタイナー代表は、次のように語った。
「代役の計画については、話したくはない。今言えることはロマンがドライブするのに十分な状態であるならば、彼を起用するということだ」
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