F1

2020年のバーレーンGPで衝撃の”炎上事故”を起こしたグロージャンのハースF1。スペインの展覧会で初の一般公開が決定

2020年のF1バーレーンGPで大クラッシュを起こし、炎に包まれながらもロマン・グロージャンの命を救ったハースのF1マシンが、事故当時のままの姿で初めて展示されることになった。

編集: 2023/03/27 15:35

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Marshals deal with the wreckage after a huge crash for Romain Grosjean, Haas VF-20, on the opening lap

 2020年のバーレーンGPで、クラッシュの衝撃により激しく炎上したものの、ロマン・グロージャンの命を救ったハースVF-20が、事故当時のままの姿で展示されることになった。

 2020年のF1バーレーンGPスタート直後、グロージャンがドライブするハースのマシンと、ダニール・クビアトがドライブするアルファタウリのマシンが接触するという事故が発生。これによりグロージャンはコントロールを失い、ターン3出口アウト側のバリアに激しく激突した。

 この事故によりグロージャンのマシンはバリヤに突き刺さり、真っ二つに割れてしまった。そしてマシンから漏れ出た燃料に引火。激しく燃え上がった。グロージャンは28秒間にわたって燃え盛るマシンの中に取り残されたが、幸いにも軽傷を負っただけで奇跡的に脱出することに成功した。

 激しく損傷したハースのマシンは、3年間にわたって未公開で保管されていたが、スペインのマドリードで行なわれるF1の展覧会で、初めて一般に公開されることになった。

 モノコックは、ヘイローを含めて炎のダメージこそ受けているものの、ほぼ無傷である。そのヘイローがなければ、グロージャンはさらに厳しい状況に陥っていただろう。

 そのグロージャンはF1のエキシビジョンチームのインタビューで、当時のことを振り返った。

「僕の視点から見れば、それは大きな事故だった。でも、外から見た時の衝撃や激しさには気付かなかった」

 そうグロージャンは語った。

「その事故の映像を見せてくれるように頼んだのは、翌日になってからだった」

「僕の妻は、僕の父、そして子供たちと一緒にそのレースを実際に見ていた。彼らはその瞬間を、一生覚えていることだろう」

「彼らは、情報を待っているしかない状況だった……バーレーンから何か情報が寄せられるのを、ただ待っていたんだ」

「僕はと言えば、ヘルメットを打ち付けて、ヘッドレストを壊さなきゃいけなかった。それでヘルメットを被ったまま、シートの上に立つことができた」

「左足がシャシーに引っかかっているのに気づいたから、僕は思い切り強く左足を引っ張り上げなきゃいけなかった。靴はシャシーの中に残ってしまったけど、それで足は解放されたから、マシンから脱出することができたんだ」

「120kgの燃料とバッテリーの両方が燃えていた。メディカルカーに乗っていたドクターのイアン・ロバーツ、そしてアラン、さらにはひとりのファイアーマンが、火の中に隙間を作ってくれて、僕が逃げ出すのを助けようとしてくれていた」

「それは少なくとも、僕がどこを目指さなきゃいけないのか、出口がどこにあるかということを見るのに役立ったと思う」

「大きな衝撃が加わることを想定して、サバイバルセルが用意されている。その結果、僕はセルの中で無傷だったし、シャシーは形を保っていた。ヘイローも傷があったり焼けたりしたことを除けば、本来あるべき姿のままだった。それが、僕の命を救ったと思う」

 なおグロージャンは、この事故による負傷の影響で、同シーズンの終盤2戦は欠場することを余儀なくされた。結果的にこのバーレーンGPが、F1で最後のレースということになってしまった。

 そのためメルセデスは、グロージャンに対して同チームのマシンをテストする計画を立ち上げたが、新型コロナによる渡航制限などもあったため、まだ実現していない。ただこの計画はまだ立ち消えになったわけではなく、グロージャンも昨年の時点で「そのカードはまだ残っている」と語っている。

 

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