残留に向け正念場のグロージャン。今季初入賞も来季のドライバー選択に影響なし?
ハースのギュンター・シュタイナー代表は、ロマン・グロージャンがF1アイフェルGPでポイントを獲得したことは、来季のドライバー選択に影響しないと語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
未だ2021年シーズンのドライバーラインアップを確定させていないハースF1チーム。彼らは10人前後の候補がいることを明かしており、チーム代表のギュンター・シュタイナーとチームオーナーのジーン・ハースによる協議が行なわれているとみられている。
2017年以来ロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンのコンビを継続しているハースだが、来季に向けてのドライバー候補が多いこともあり、2021年はこのふたりの少なくともどちらかがチームを離れるのではないかという見方が強まっている。そんな中、先日行なわれたF1アイフェルGPでグロージャンが9位に入り今季初入賞を果たしたことは、ある意味でタイミングが良かったのかもしれない。
しかしながらシュタイナーは、今回のグロージャンの結果がドライバー選考に影響を与えるのではないかという憶測を否定した。
「私はそうは思わない」とシュタイナーは語った。
「我々はレース毎に決断が揺らぐような感情的な状態になってはいけない」
「いつも言っているように、これは短期的な決断ではなく、長期的なものなんだ。罠にはまるようなことはしたくない」
「そう言った点で私は安定している。これもいつも言っているが、我々はどのドライバーとなら、今後3〜4年の間に最高の結果が残せるかを検討しているんだ」
現在ハースの候補とみられているドライバーは非常に多く、グロージャンとマグヌッセンの他に、ベテランのセルジオ・ペレスやニコ・ヒュルケンベルグ、F2を戦うニキータ・マゼピンやミック・シューマッハーといった選択肢が検討されているようだ。
シュタイナーはかねてより、2021年に起用するドライバーは2022年も引き続き起用したいという方針を示しており、ドライバー選びには時間をかけたいと考えている。
次戦ポルトガルGPまでに決定が下される可能性について尋ねられたシュタイナーは冗談交じりにこう答えた。
「賭けをしたいのか? だとしたら違法だぞ? とにかく、それには答えられない。ただ、オッズは非常に低いだろうね」
現在3ポイントを獲得し、コンストラクターズランキングで9番手につけているハース。既に67ポイントを稼いでいるアルファタウリから7位の座を奪うのは現実的でないが、ハース同様苦戦している8番手のアルファロメオ(5ポイント)は十分射程圏内と言える。
今回グロージャンが入賞したことは、チームの士気を高める上で重要なことだったとシュタイナーは語った。
「アルファロメオとの差を1ポイント縮めることができた。でも何より、これはチームのみんなにとって良いことだったと思う。モチベーションの維持にもつながるしね。今週末は全員が良い仕事をしてくれたと思う」
「気分が良いのは間違いないし、それはとても重要なことだ。チャンピオンシップの順位だけでなく、スタッフの士気も大切なんだ。というのも、彼らは毎週毎週働いていて、その中で少しでも幸せを得ようとしているんだ。そして今回、我々はそれを手に入れられたというわけだ」
Additional reporting by Oleg Karpov
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