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2026年の新F1、若手が活躍するのは「悪い癖」がついていないから? シュタイナーの主張

MotoGPチームのテック3CEOで元ハースF1代表のギュンター・シュタイナーは、2026年のF1で若いドライバーがなぜ活躍しているのかについて持論を語った。

Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

写真:: Simon Galloway / LAT Images via Getty Images

 2026年シーズンのF1では若いドライバーの活躍が目立っているが、その理由について、元ハースF1代表のギュンター・シュタイナーが考察した。

 電動エネルギーの重要性が高まった2026年のF1。これまでの3戦を終えた段階では、F1で2シーズン目のアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がランキング首位に立つ活躍を示している。経験豊富で今シーズンのタイトル候補本命と言われていた、チームメイトのジョージ・ラッセルを上回ってのことだ。

 現在はMotoGPに参戦するテック3のCEOとなっているシュタイナーは、今シーズンのF1でアントネッリのような若手ドライバーが活躍している理由は、経験が浅く、悪い癖がついていないことにあると指摘した。

「私が重要視しているのは、若手ドライバーがこの新レギュレーションにどう適応したかだ」

 シュタイナーはポッドキャスト番組のDrive to Wynnでそう語った。

「若手ドライバーはみんな、ベテランドライバーよりも上手く適応しているのは見ての通りだ」

「考えてみてほしい。我々は皆驚いたが、これはテクノロジーに関係していると思う。彼ら若手は単純に適応がうまく、より速く、新しい技術に適応できる。なぜなら彼らはより“新しい”存在だからだ。まだ変えなければならないような多くの悪い癖を持っていないんだ」

Oliver Bearman, Haas F1 Team, Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

Oliver Bearman, Haas F1 Team, Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

Photo by: Simon Galloway / LAT Images via Getty Images

 シュタイナーはさらに、より多くのテクノロジーに囲まれて成長してきたことが、若い世代のドライバーにとって有利に働いているとも付け加えた。

「彼ら(今のベテラン)がキャリアを始めた頃、そしてその時代に登場してきた人々の背景に立ち戻ろう」と彼は続けた。

「我々は皆、彼らを“プレイステーション世代”と呼んでいた。彼らはプレイステーションで育った世代で、複雑なステアリングホイールや様々な機能を持つマシンにより適応できた」

「そして今はその次の世代だ。今では彼らが“ベテラン”と呼ばれている。もちろん実際には年寄りではない。私の方がずっと年上だから、彼らを実際以上に老けていると言いたいわけではないが、今は次の世代なんだ」

「すべては進化している。マックス・フェルスタッペンとその世代が登場した時、彼らは“プレイステーションドライバー”と呼ばれていた。彼らはそれを使いこなすことができた。そして今の世代は、さらに多くのテクノロジーと共に育ってきたため、この技術をはるかにうまく使いこなすことができるんだ」

 先述のとおり、現在F1のタイトル争いをリードしているのはアントネッリだ。ラッセルに対して本格的に脅威を与える存在となっているが、シュタイナーはラッセルの妨げになっている可能性のある“悪い癖”の存在を指摘した。

「シーズン開幕前、私にとってジョージは絶対的な本命候補だった。テスト前からね。ジョージ・ラッセルの時代になるはずだったんだ。だが、現在のマシンで起きているのは、キミには古い癖がない一方で、ジョージは幾つかの癖を取り除かなければならないということだ」

「彼は長い間、旧型のマシンをドライブしてきた。そしてこれは単に電動パワーを含むパワーユニットの話だけではない。空力特性も完全に異なっている」

「適応が必要であり、(アントネッリには)それがはるかに簡単なんだ。彼には立ち返るべき過去の癖がほとんどない。彼にとってはすべてが新しいため、何かを捨てる必要もない。癖をなくすための努力を払う必要がないのだ」

「彼はそのままマシンをドライブすればよいが、他のドライバーたちは(前世代の)グラウンドエフェクトから離れなければならない。もはやグラウンドエフェクトは存在しない。そしてレーシングドライバーとして、もし5年間グラウンドエフェクトカーを運転してきたのであれば、『これまでとは違う。すぐに適応する』と1日で切り替えられるものではない。どうしてもいくつかの癖が残ってしまうものだ」

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