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クラッシュ後の修繕費用と予算上限にフェラーリ&レッドブル代表が物申す「過失のあるチームが払うべき」

フェラーリF1のマッティア・ビノット代表は、あるチームのドライバーがインシデントの原因と認定された場合、損害を負わせたチームの修理費用を負担すべきではないかという考えを示した。

Daniel Ricciardo, McLaren MCL35M, and Charles Leclerc, Ferrari SF21, off the circuit after a crash on the opening lap

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images

 F1第11戦ハンガリーGPで、フェラーリのシャルル・ルクレールはターン1でランス・ストロール(アストンマーチン)に後方から衝突されてしまい、マシンを損傷。レースリタイアを強いられた。

 フェラーリのマッティア・ビノット代表はこうしたクラッシュを受け、事故において全面的な過失が認められたドライバーのチームは、損害を受けたチームのマシン修復費を負担すべきではないかという考えを示している。

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「近い将来、他チーム代表やF1、FIAと話し合いを行なうだけの価値があると思っている」

 ビノット代表はそう語る。

「“有罪”ではないとしても、そうした損害が予算上限中においてこれまで以上にダメージとなることは明らかだ」

「我々は(予算上限に)例外規定を設けるべきだろうか? 私としてはその解決策が良いかは分からない。取り締まるのは非常に難しいだろうからね」

「ただ、ドライバーの過失があった場合、そのドライバーのチームは、少なくとも被害にあったチームに損傷や修復費を払うべきだろうというのは、考えられると思う。そうすれば、ドライバーにはより責任が生まれるだろう」

 こうしたビノット代表のコメントは、直近2戦で起きたクラッシュによって、高額な修復費が発生しているレッドブルの状況を受けてのものだと考えられる。

 レッドブルはイギリスGPで発生したクラッシュに関して約2億円の修理費用がかかると想定されており、ハンガリーGPでクラッシュに巻き込まれたセルジオ・ペレスのマシンについても、搭載されていたパワーユニットが損傷してしまったと見られている。

 クリスチャン・ホーナー代表はこの状況に対し、既に予算上限と格闘している中で修理費用を工面するという問題に直面するのはアンフェアだと主張。FIAには自責ではない事故の際には財政的なペナルティを受けない手法を検討してもらいたいと注文をつけた。

「予算上限のルール下でのこれは過酷だ」と、ホーナーは言う。

「自分たちの責任ではない事故があった時、チームはそれに対して大きな資金を払うことになり、そのお金は予算化されていないんだ。こうした事故はそのことを再確認させてくれる」

「これはFIAによってより詳細に検討されるべきことだと我々は考えている」

 予算上限の導入に伴い、レッドブルは人員の削減なども行なってきた。今回の修繕費をどこから捻出するのかを訊かれたホーナー代表は、何らかの犠牲を払わなければならないだろうと答えた。

「当然ながら、予算上限の中で考えなければならない」

「スペアパーツやエンジンもそうだ。これは特に気になる点だ。我々はFIAと共に再検討すべきことだと思っている。最終的にはレッドブルだけではなく、全てのチームが影響を受ける可能性があるからだ」

 

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