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ウラルカリ、スポンサー料”約13億円”の返金を未だ確認できず……ハースF1のイタリアGPへの移動に遅れが生じる可能性迫る

ハースF1とウラルカリは、まだスポンサー料の返金について、完全に合意に至っていないようだ。ウラルカリが訴えを取り下げなければ、1週間後に行なわれるイタリアGPに向けたハースF1の移動に影響が及ぶ可能性がある。

Nikita Mazepin, Haas VF-22

Nikita Mazepin, Haas VF-22

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 ハースF1チームは、元スポンサーのウラルカリに対して、スポンサー料の一部を返金したと主張しているが、ウラルカリはまだ受け取っていないと主張している。このため、ハースF1のマシンを含めた機材はオランダで差し押さえの危機に直面しており、最悪の場合は次戦イタリアGPへの移動スケジュールに影響が及ぶ可能性がある。

 ハースF1とウラルカリは、2022年のF1シーズンに向けてタイトルスポンサー契約を締結していた。しかしロシア軍がウクライナへの侵攻を開始したことを受け、ハースはロシア国籍の企業であるウラルカリとの契約を解除することを決めた。

 ウラルカリはこの判断を不服としてスイスの仲裁裁判所に訴えを起こした。この結果、裁判所はハースに契約を解除する権利があると認めたが、ウラルカリが支払った1300万ドル(約19億円)のスポンサー料の一部を返還すべきだと命じた。この金額は、900万ドル(約13億円)だとみられている。

 しかしウラルカリは、ハースが期限とされていた7月までにスポンサー料の返還を済ませなかったと主張。オランダの裁判所を通じて、ザントフールト・サーキットに持ち込まれているハースF1のマシンを含めた機材を差し押さえた。

 ハースがオランダGPに予定通り出走することは許されたが、命じられらたスポンサー料の返還を済ませないかぎり、マシンを国外に持ち出すことができないと伝えられたようだ。情報筋によればウラルカリは、今回機材が差し押さえられるまで、ハースはスポンサー料の返金について努力を怠ってきたと考えているという。

 今回の差し押さえを受けてハースは、金曜日の夕方にウラルカリに対する返金を行なったと主張しており、チームオーナーのジーン・ハースも「問題は全て解決した」と語っている。

 ただウラルカリへの返金は簡単ではない。ロシア企業への送金については制裁対象となっており、たとえ返金であっても、制裁の規制に準拠しなければならないのだ。そのため今回の支払いは、中東経由で行なわれたとみられる。

 ウラルカリは、制裁があることが返金が遅延する理由とはならないと主張している。そして日曜日(8月25日)時点でも、入金を確認できていないとしている。

 ハースにとっては、この件が大きな問題となる可能性がある。来週末にはモンツァ・サーキットを舞台にF1イタリアGPが開催される予定であるため、オランダGPが終わった後には一刻も早くマシンを含めた機材一式をイタリアに向けて輸送しなければいけない。しかし差し押さえが解除されなければ、輸送することはできないわけだ。輸送が許可されるのは、ウラルカリがオランダの裁判所への訴えを取り下げた場合のみとなるはずだ。

 ハースによる返金が確認され、差し押さえ解除の手続きが早々に開始されたとしても、ハースがイタリアに向かうスケジュールに遅れが生じる可能性が高まっている。

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