F1 フランスGP

またか……再び騒動のリッチエナジーに、ハースのシュタイナー代表も呆れ顔「驚いたかと言われればノー」

ハースのギュンター・シュタイナー代表は、かつてチームのスポンサーだったリッチ・エナジーがブリティッシュ・スーパーバイクで騒動を起こしていることは驚きでも何でもないと語った。

Guenther Steiner, Team Principal, Haas F1

 2019年にハースF1チームのスポンサーとなり、その後のゴタゴタもあって一躍有名となったリッチエナジー。現在はブリティッシュ・スーパーバイクでのスポンサードを巡って騒動となっているが、これについてハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーがコメントした。

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 リッチエナジーは2019年にハースと契約し、印象的なブラック&ゴールドのカラーリングで注目を集めたが、シーズン途中にオーナーのウイリアム・ストーリーが成績不振を理由として契約打ち切りを発表。その後リッチエナジー社が「契約解除の発表は特定の個人による不正行為」と主張するなど状況は混乱したが、最終的に彼らのパートナーシップは打ち切られることとなった。

 リッチエナジーは翌2020年、今後はブリティッシュ・スーパーバイクに参戦するOMGレーシングのタイトルスポンサーに就任。その契約は「数百万ポンド(数億円)」規模と言われた。

 しかし、先日リッチエナジーがOMGレーシングとの契約終了をTwitterで発表したことにより、ハースの時と似たような状況となってきた。ストーリーはSuperbike.comに対し、OMGが「不誠実な対応をしてきた」と主張している。

 ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーはF1フランスGPの際、リッチエナジーに関する最新の出来事について知っているかと尋ねられ、次のように答えた。

「そういう話を見かけたから、読んだよ」

「またか、という感じだった。私から言えるのはそれだけだ」

「今何が起きているのかは一目瞭然だ。驚いたかと言われれば、ノーだ」

 また、OMGレーシングに何かアドバイスはあるかと尋ねられたシュタイナーは「このことについてアドバイスすることはない」と返した。

 ハースはリッチエナジーと決別した後、2020年シーズンをタイトルスポンサー無しで戦い、2021年にニキータ・マゼピンが加入すると、彼の父が所有するウラルカリをスポンサーに迎えた。しかしロシアのウクライナ侵攻の影響でマゼピン家は制裁対象となってしまい、2022年シーズン開幕直前にマゼピンとウラルカリとも決別。こういった経緯から、ハースは新たなタイトルスポンサーと契約することを急ぎたくないとしている。

写真中央がストーリー

写真中央がストーリー

Photo by: Uncredited

 OMGレーシングはリッチエナジーとストーリーの主張に対し、リッチエナジー社自体が自分たちのスポンサーになっている訳ではなく、同社のエナジードリンクの販売や流通に関する権利を保有する『RichOMG Ltd.』がスポンサーであると主張している。

 またチームの声明にはこれについて「今週初めにRichOMG Ltd.と話し合った結果、RichOMG Ltd.が行なっている他のすべての既存スポンサーシップもそのまま継続され、支払いが行なわれることを確約された」と書かれている。

 ただ、その後リッチエナジーはTwitterアカウントにて、スポンサー契約は解除されており「今後チームをどのように参戦させるかはブリティッシュ・スーパーバイク次第」だと投稿した。

 またF1フランスGPの前には、ストーリーがTwitterに動画を投稿。ポール・リカールでルノーのF1マシンを走らせている動画と共に、「ほとんどのプロドライバーより速かった」と綴っている。

 
 
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