ハースF1、マゼピン欠場ならリザーブのフィッティパルディが代役参戦……ロシアのウクライナ侵攻が原因
ハースF1のギュンター・シュタイナー代表は、ロシアのウクライナ侵攻によって先行きが不透明なニキータ・マゼピンがレースへ出場できない場合、リザーブドライバーのピエトロ・フィッティパルディが代役を務めることになると語った。
ハースF1でチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、ニキータ・マゼピンが欠場する場合は、ピエトロ・フィッティパルディが代役参戦を果たすことを明らかにした。
2月24日(木曜日)にロシアがウクライナに対して軍事行動を開始したことを受け、ハースはスペインのカタルニア・サーキットで行なわれていたプレシーズンテスト最終日を前に、タイトルスポンサーであるロシア企業ウラルカリのロゴをマシンから外し、ロシア国旗の配色と似たカラーリングを白一色へ変更することを発表した。
ウラルカリはマゼピンの父であるドミトリーが共同経営する会社であり、マゼピンのキャリアをバックアップしてきた。マゼピンが2021年にチームに加入して以来、ウラルカリはハースのタイトルスポンサーを務めてきた。
マゼピンはプレシーズンテスト最終日の午前セッションに予定通り参加したが、会見への出席をキャンセル。シュタイナー代表は会見で、彼の将来について「解決すべきことがある」として、ロシアがウクライナへの侵攻を続ける中、チームは来週ウラルカリとの関係を再評価するとしている。
Speed City Broadcastingのアメリカ人ジャーナリストであるボブ・バーシャによると、シュタイナーはマゼピンが欠場する場合はリザーブドライバーのフィッティパルディがステアリングを握ると語ったという。
「ニキータが何らかの理由でドライブできなくなった場合、まずはピエトロに電話することになるだろう」とシュタイナーは言う。
「もちろん、彼はここ数年の間我々と一緒に仕事をしてきたし、次に何をするかは後々考える」
「ただ、ピエトロがいつも我々に帯同しているのには理由がある。新型コロナウイルスが広がったここ数年は彼のようなリザーブドライバーが必要であり、彼は常に一緒にいてくれる」
「彼はチームのことをよく知っているし、飛び乗るマシンについても分かっている。現時点では、ピエトロほど優れたドライバーはいない」
Nikita Mazepin, Haas VF-22
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
フィッティパルディはこれまでにハースからF1に2戦出場。いずれも2020年シーズン終盤のバーレーンGPで大クラッシュを喫したロマン・グロージャンの代役として、サクヒールGPとアブダビGPに参戦している。
直近では、2021年シーズン終了後にアブダビで行なわれたポストシーズンテストが彼にとって最後のF1ドライブとなっている。1日に渡り『VF-21』のステアリングを握った。
マゼピンは自身のソーシャルメディアを更新し、現在は「難しい時期」にあり「今起きていることの多くは、僕にはコントロールできないことだ」と記した。
「僕は自分にコントロールできること、ハースF1チームのために一生懸命働きベストを尽くすことに集中することにする。みんなの理解と応援に心から感謝している」
なお、シュタイナーは会見で、彼の将来に関して「全てのことがこれに関係しているワケではない」として、「国家が関与することであり、私には彼らに対して何の力もない」と語っている。
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