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ハースF1、ついに新車VF-21を始動。バーレーンテスト初日がシェイクダウンに

ハースF1チームはプレシーズンテスト直前の3月10日に、ついに新車VF-21のパワーユニットに火を入れることができた。

Mick Schumacher, Haas F1 Team

写真:: Haas F1 Team

 ハースF1チームは3月4日、2021年マシン『VF-21』のカラーリングを発表したが、実車については公開されていなかった。そんな彼らはプレシーズンテスト開始を目前に控えた3月10日(水)、ようやくフェラーリ製パワーユニット(PU)に火を入れ、マシンを始動させることができた。

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 通常、各F1チームは新車のシェイクダウン走行に先駆け、ファクトリーでマシンに搭載されたPUに火を入れ、動作チェックなどを行なう。しかしながらハースに関しては、フェラーリのエンジニアがハースの拠点のあるイギリスに渡航することができなかったため、それが実現しなかった。

 というのも、フェラーリのエンジニアがハースのファクトリーに向かう場合、イタリアからイギリスに到着した時点で隔離措置を受ける必要があるだけでなく、イギリスからイタリアに戻る際も同様の措置が求められるため、現実的ではないと判断したようだ。

 同様の理由で、ハースはイギリス国内でプロモーションイベントを利用してのフィルミングデーやシェイクダウン走行を実施しておらず、12日(金)にバーレーン・インターナショナル・サーキットでスタートするプレシーズンテスト初日がVF-21の初走行となる。

 ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは先月、マシンの火入れが延期されることを明かしていたが、VF-21はPUこそ大きく変更されているものの、車体自体は多くのものが2020年型から引き継がれているため、大きな問題ではないとしていた。

「マシンの火入れはバーレーンで行なうだろう」

 シュタイナーはそう語っていた。

「フライアウェイ戦では、PUが(フェラーリの拠点である)マラネロに一旦戻された後、マラネロの人間がサーキットに持ってきて、そのままマシンに搭載される。だからいつもと流れは同じだ」

「ただ、理想的なものではない。例え多くのものが引き継がれたマシンでも、いくつか新しいパーツがある。そういうことはできる限り自分たちの所でやりたいものだ」

「それができないのであれば方策を考えないといけないが、今回に関しては大丈夫だと思っている。最初に火を入れた時に良い音がすれば問題ないのさ!」

 またハースは、VF-21に火を入れた際の動画をソーシャルメディアで公開している。

 

 イギリスへの渡航制限の影響を受けたのはハースだけではない。アルピーヌF1チームの新車シェイクダウンに立ち会うためにフランスからやってきたルノーのエンジニアは、まず最初に隔離を受けなければいけなかった。また、ホンダのイギリス拠点にいるエンジニアも、1月下旬にアルファタウリの角田裕毅のテストに立ち会うためにイタリアに渡り(その際は旧型マシンを使用)、その後2月下旬に行なわれる新車AT02の火入れ、シェイクダウン走行にも対応できるよう、現地に長期間滞在した。

 
 

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