ハースF1、2021年マシン『VF-21』をプレシーズンテスト開始直前に正式発表
ハースは2021年シーズンのF1を戦うニューマシン『VF-21』をバーレーン・インターナショナル・サーキットで正式発表した。
写真:: Haas F1 Team
3月初旬に2021年仕様のマシンカラーリングのみを発表し、新車『VF-21』の発表は行なっていなかったハースF1。彼らはバーレーン・インターナショナル・サーキットで行なわれるプレシーズンテスト前日の3月11日にVF-21のシェイクダウンを完了し、テスト初日の12日に新車を正式にお披露目した。
この新車発表が行なわれたのは、テストのセッションが開始されるわずか90分前だった。これで2021年のF1に参加する全てのマシンが公開されたことになった。
ハースは今季、ドライバーラインアップを一新し、ミック・シューマッハーとニキータ・マゼピンというふたりのルーキーを起用。マシンカラーリングも白、赤、青の鮮やかなものに変更された。
イギリスに拠点を構えるハースはコロナ禍の現状を鑑み、パワーユニットサプライヤーであるフェラーリのエンジニアをイタリアから自社のファクトリーに招くことが現実的でないと判断し、バーレーンに到着して初めてマシンを始動。11日にマゼピンが100kmのシェイクダウン走行を担当した。この走行は各チームに割り当てられているプロモーションイベントの一環であるフィルミングデーを活用して実施された。
計3日間行なわれるテストでマゼピンとシューマッハーは、それぞれ半日ずつで交代しながら走行を行なう予定となっており、ひとりあたり合計で1日半の走行機会を得ることになる。
ハースは既に、新規則となる2022年シーズンのマシン開発に注力するため、2021年マシンにアップグレードを施さない予定であると明言している。
チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは「私はこのシーズンを“22年”に向けての過渡期のシーズンと呼んでいる」と語り、さらにこう続けた。
「仮に今年のマシンに多くの時間、資金、トークン、風洞実験の時間を費やしても、意味があるのは1年だけだ」
「(2020年の)マシンがベストなものではなかったので、短期的な投資は無意味だと思う。それよりも中長期的な視点での投資の方がはるかに重要だ」
「もちろん我々は最下位になりたくはない。ベストを尽くすし、メンバーも短い期間で結果を出すために多くの努力をしてくれた」
「しかし今年は22年に向けての過渡期であり、ルーキーがふたりだということも忘れてはならない。我々はあらゆる面で22年に向けての準備を整えたいと思っている」
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