F1
ハース、大型アップデート投入のF1アメリカGPは“不振”も本領発揮はこれから「初期段階で改善が見えたのは良いこと」
ハースは大型アップデートを投入したアメリカGPで下位に沈んだものの、今後はパフォーマンスを改善していけると主張した。

Matt Kew
編集: 2023/10/26 14:30
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ハースF1は、オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行なわれたアメリカGPで今季マシンVF-23に大型アップデートを投入した。新パッケージで臨んだチームの地元戦だったが、決勝レースは無得点となった。
しかし改善の兆しは見られたとして、チームは今後パフォーマンスを上げていくことは可能だとしている。
ハースがアメリカGPに持ち込んだ主要アップデートは、新しいフロアとサイドポンツーン、エンジンカバー。パフォーマンスを向上させ、今季チームの足かせとなってきたタイヤの過度なデグラデーション(性能劣化)問題に終止符を打つことを目的としていた。
しかし土曜日のF1スプリントで、ケビン・マグヌッセンとニコ・ヒュルケンベルグには目に見えて大きなデグラデーションが発生。セットアップを見つめ直すために、日曜日の決勝レースに向けてパルクフェルメルールを破って仕様違いリヤウイングを装着。ピットレーンからレーススタートを迎えた。
レース後にはルイス・ハミルトン(メルセデス)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)の上位2名が失格となったが、繰り上がってもヒュルケンベルグが11位、マグヌッセンが14位と大型アップデート後の1戦目は無得点に終わった。
しかしハースでチーフデザイナーを務めるアンドレア・デ・ゾルドは、アップデートを受けたVF-23には大きな伸びしろがあるという。
「すでに良くなっている。以前のパッケージよりも少し良くなっているんだ」
「この(初期の)段階でパフォーマンスが向上しているのは良い点だと思う」
「パフォーマンスは少し良くなっている。しかし、このプラットフォームはもっと開発できる。だから全体的に見れば、(最初は)大きな一歩を踏み出せなかったとしても、我々が見ているモノはポジティブだと思う」
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
Kevin Magnussen, Haas VF-23, on the grid
またデ・ゾルドは、シミュレーションでのアップデートによるダウンフォース量の上昇が現実のコンディションに反映されており、マシンの挙動が安定するようになったという。そして以前はアウトウォッシュの問題によってターンイン時にリヤのダウンフォースが抜け、タイヤの過度なデグラデーションに繋がっていたものの、こちらにも対応できるようになったと彼は付け加えた。
しかし、モノコック側面衝撃吸収材(SIS)のホモロゲーションという制約から、今季のアップデートに妥協が生じたことを認めた。
「確かに、もっと攻めたこともできたはずだが、今年中にそれを変更するのは不可能だった。完全な新シャシーになる」
「我々は今あるモノを受け入れるしかなかった。やりたいことを全てできた訳ではない。でも、それは来年に持ち越す」
「今年全てを変えるのはかなり難しい。我々は来年をターゲットに据えている……一歩一歩学び改善していくんだ」
「このパッケージで旧パッケージと同じか、はるかに改善できる。これは良い出発点になった」
ハースはアメリカGPでのアップデート投入を間に合わせるために、オースティンのワークショップを借りて作業を行なったと明かしており、新パッケージが“急ごしらえ”だったことを認めた。そして今季残りの4戦ではマイナーアップデートにとどまると語った。
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