ハース、モナコでカラーリング変更なし。リッチエナジーの”ロゴ問題”は静観
ハースは、タイトルスポンサーのリッチエナジーがロゴを巡る著作権訴訟に敗れたにも関わらず、カラーリングの変更を予定していないようだ。
Pietro Fittipaldi, Haas VF-19
Jerry Andre / Motorsport Images
ハースF1チームは、タイトルスポンサーであるリッチエナジーがロゴに関する著作権訴訟に敗れたものの、カラーリングやスポンサーロゴの変更を予定していないようだ。
雄鹿を象徴としたロゴを使用する自転車メーカーのホワイト・バイクスは、リッチエナジーのロゴが自社の”コピー”であり、許可なく使用されているとして訴訟を起こし、勝訴した。
この結果、ホワイト・バイクスがリッチエナジーに対しロゴの使用差し止めや損害賠償請求を行う可能性が生じた。
来月、この件は再び裁判所で審議されることになっているが、その間ハースはマシンやドライバーのヘルメットに入れられているリッチエナジーのロゴを取り除く必要があると言われてはいないようだ。
ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーに、裁判の影響について尋ねると、彼はmotorsport.comに対してこう答えた。
「我々は全てが問題ないことを確認している。我々は言われていることを全てやっている。ロゴに問題を抱えているのは我々ではなく、リッチエナジーだ。彼らがそれを変更する必要があるのか、それとも別の解決策があるのか、私には分からない」
「私にはそれらの問題を整理する必要がないので、彼らの問題に関与するつもりはない。ここ(モナコ)では、ロゴを現状のままにしておくように言われた。他に指示があったとしても、対応する準備ができている」
裁判所の判決は、リッチエナジーのCEOであるウィリアム・ストレイに対して特に批判的なものだったが、シュタイナーはこの件でチームのイメージがダメージを受けることについてはあまり心配していないと言う。
「私は、他人が言っていること、やっていることで人々を判断したくはない」と説明した。
「みんな知っているように、それに関して私は非常に寛容だ。その人がやったことが正しかったか、間違っていたかを私が判断するつもりはない。私は人生においてそういった立場に立ったことがない」
「裁判官は意見を述べているのであり、私が理解している限り、彼ら(リッチエナジー)は控訴するだろう。我々は全てが終わり、結論が出るまで待つ必要がある」
「裁判官がウィリアムをどう判断しようと、私に何かができるか? 彼が私に良くないことをしたことはない。それが私の意見だ」
「彼は、やろうとしていたことをやった。それは我々にとって悪いことか? だから全てが終わるまで私は待つ」
またシュタイナーは、最近のプレスリリースの中で、ホワイト・バイクスがハースのF1マシンの画像を使用したことで、一定の宣伝効果を得たと示唆した。
「ホワイト・バイクスにとってみれば、お金を払わずにF1マシンを使い、楽に宣伝効果を得ることができる」
「彼らはそこからかなりの露出を稼ぐことができるだろう。ただ、我々が間違ったことをしていたわけではないので、それを魅力的には感じない。ハースが間違ったことをしたとは書かれていないので、それについて文句を言うことはできない。我々のことを非難はせず、ただロゴがF1マシンについていると言っているだけだ」
Additional reporting by Adam Cooper
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