ハースF1小松代表、チームを悩ませるタイヤ問題の“全容解明”はまだ先「対処できたかどうかはマシン次第」
ハースF1の小松礼雄代表は、昨年チームを苦しめたタイヤ問題について「かなりの部分」を理解できているものの、“全容解明”には至っていないと認めた。
2024年からハースF1チーム代表に就任した小松礼雄は、昨年までチームにとっての“悩みのタネ”だったタイヤ問題について、全容解明ができている訳ではないと認めた。
2023年にチームが投入したVF-23は予選でこそ速さを発揮したものの、決勝ではタイヤのデグラデーション(性能劣化)に苦しめられ、ポジションを落としていくというレースが散見された。
チームはこの問題の原因究明に取り組み、アメリカGPでは空力特性を改善するために大型アップデートを投入したものの、どの方向に開発を振るべきかという明確な答えを導き出すことはできなかった。そのため、シーズン終盤にはドライバーのケビン・マグヌッセンとニコ・ヒュルケンベルグで新旧パッケージの選択が分かれることとなった。
2024年マシンの発表、シェイクダウンに向けて小松代表は、この冬の間にチームがこのタイヤ問題への対処に注力していると語った。
「全てを理解しているとは思っていません」と小松代表は認める。
「ほとんどの部分は理解できていると思いますが、その証拠となるのは、問題に対応できるマシンを作ることができるかどうかということです」
「ここでただ『100%理解している』とは言いたくありません。そうではありませんしね。ただ、なぜそうなるのか、どこに焦点を当てるべきなのかは、ちゃんと分かっています」
ハースF1がタイヤの扱いに苦しめられるのは今に始まったことではなく、2019年にはウォームアップの問題に苦しめられた。
ハースF1創設時からチームに在籍する小松代表はその原因として、チーム内の様々な部門がどのように協力するかに関わる問題があるのではないかと推測する。
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
Ayao Komatsu, Chief Engineer, Haas F1 Team, and Kevin Magnussen, Haas F1 Team, on the grid
「2019年から2023年にかけて、プログラムは大きく変わっています」と小松代表は言う。
「同じように見えるかもしれませんが、全く違います。ただ、仕事のやり方は同じです」
「仮にイタリアの空力部門とイギリスのタイヤ部門で適切なコミュニケーションが取れず、うまく統合されたやり方で仕事ができていないなら、それは問題です」
「そのような労働文化や慣習を改善することに私は注力していくつもりです。我々は一丸となって動きたいんです」
「実際のクルマの問題を受け止め、関係者全員と率直に話し合い、コミュニケーションを取ることになります。それでもテーブルを囲む中で特定の人たちと意見が食い違うこともあると思います。ただ、それは避けられないことです」
そして小松代表は、ハースが前進するための鍵は、組織内のコミュニケーションを改善し、正しい決断を下すのに十分な基盤を築くことだと語った。
「決断を下す必要があることをみんなが理解している限りは、意見の食い違いは健全なことだと思います」と小松代表は語る。
「誰かが決断を下す必要があり、我々がその方向に進んでいく。それは良いことです」
「しかしあるグループが『これが問題だと思う』と言っても、他の人が『分かった、分かった』と言ってその後一緒にコミュニケーションを取らずに自分の方向に進み続けるのであれば、改善することはできません。仕事のやり方を改善する必要があると思います」
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