ハース、望外のランク4位争いに浮かれず。着実なチーム作りを目指す
ハースは、2018年にルノーとコンストラクターズランキング4位を争えたことに驚いたものの、焦らずにチームを成長させていくつもりのようだ。
Romain Grosjean, Haas F1 Team VF-18, leads Kevin Magnussen, Haas F1 Team VF-18
Steven Tee / Motorsport Images
2018年がF1参戦3年目に当たるハースのギュンター・シュタイナー代表は、コンストラクターズランキング4位を争えるまでになったことに、驚きすら感じているようだ。
2018シーズンのハースは、序盤から力強いパフォーマンスを披露。好不調の波があるシーズンを送りながらも、ロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンが着実にポイントを重ねていった。
最終的にルノーに29ポイント差をつけられてコンストラクターズランキングは5位となったが、シュタイナーは2018シーズンがこれほどうまくいくとは思ってもいなかったと認めた。
「多くの人が我々に驚いたと思う」と、シュタイナーはmotorsport.comに語った。
「つまり、我々は自分たち自身も少し驚かせたのだ」
「我々は6位を目標としていた。そして4位を争い、5位でシーズンを終えた。だから、ちょっとした驚きだ」
「だが当然、競争力があって4位に近づくことができれば、4位を手に入れたくなる。少なくとも、2019年にまた挑戦する」
シーズン開幕戦のオーストラリアGPでは、2台ともに上位フィニッシュが見えていながら、ピットストップでのミスでダブルリタイア。貴重なポイントを逃すことになってしまった。
シュタイナーは、チームの持つポテンシャルをフルに発揮し、よりトップチームに近い位置で戦うためには、もっと多くの経験が必要だと考えている。
「今の位置まで、マシンを持ってこれたというのは素晴らしい」
「我々のチームに特に不足しているところがあるとは思わない。必要なのは経験であり、通常それには時間がかかるものだ」
「だが、確かにマシンから常に全ての力を引き出せていたわけではなかった。我々は成長している。それは分かっているんだ。今の我々は経験を重ねているところであり、学習している。そうでなければ、F1で20年や30年戦っていくような価値のあるチームにはなれない」
「我々は大きなチームではない。しかし個人的な意見だが、非常に優れた人材が集まったと思う」
ハースはF1のグリッドで最も規模が小さいチームのひとつだが、フェラーリからパーツを購入することで、小規模ながらF1を戦うことが可能となっている。
手が回っていない分野もいくつかあるが、2021年に予算制限が導入される可能性がある以上、シュタイナーはパフォーマンスを追求してチームを急速に拡大させることは間違いだと主張している。
「ゆっくりと成長する方が良いと思う。お金と人材を投じるだけでは機能しないだろう」
「多くの人々がそれを試したが、うまくはいかなかった。我々は、始めから全てを自分たちでやろうとは思っていない。それは多くの賢い人たちが試しても、うまくいかなかったからだ。もう一度言うが、それには時間がかかるのだ」
「人生で買うことができないのは時間だけだ。他のものは全て買うことができる。だから、我々は成長をし続ける必要がある。チームの規模を拡大する必要があるか? それは間違いなく必要だろう。だが、そのスピードは1年に200人や300人といったスピードではない。現時点で、我々チームのメンバーは160人なのだ」
「そして、2021年のレギュレーションがどうなるかは分からない。一度何かを試して、それが禁止されてしまったら、それには何の意味も無いだろう」
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