グロージャン、ごめんね……ハース、”さよならテスト”で使える旧型マシンがないと明かす
ハースのギュンター・シュタイナー代表は、チームには旧型マシンが用意できないため、ロマン・グロージャンのために”さよなら”プライベートテストを実施できないと語った。

ハースのロマン・グロージャンは、第15戦バーレーンGPの激しいクラッシュで手に火傷を負ったことで、2020年シーズン最後の2レースの欠場を余儀なくされた。
今季限りでハースを離れることが決まっており、来季の去就も未定であるグロージャンにとって、バーレーンGPがF1最後のレースになってしまう可能性も高い。そのためグロージャンは、最終戦アブダビGPに出られなかった場合、大きなクラッシュがF1での最後の思い出にならないように、ケガから回復したらプライベートテストでF1マシンを走らせたいとコメントしていた。
F1では2年以上前の旧型マシンであればプライベートテストの実施が許可されており、来年初頭から2019年仕様のマシンをテストで使用できる。
しかし、グロージャンは5シーズンを過ごしたハースでテストを行なうことは現状ではできないようだ。
「残念ながらパワーユニット(PU)がなくて、旧型マシンが用意できないんだ」
ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、motorsport.comにそう語った。
「我々は古いマシンをたくさん持っているが、エンジンが載っていない。だから残念ながらテストを行なうことができないんだ」
「もしかしたら、今後何かを手に入れることができるかもしれない。しかし現時点では、その約束はできない」
すでにメルセデスは、他のチームがグロージャンの要望に応えられなかった場合、旧型マシンでのプライベートテストを手配することも厭わないとしている。
シュタイナーは、ハースのマシンでテストをするためにフェラーリからPUを供給してもらうのではなく、将来的にイベントなどでグロージャンがフェラーリのマシンをドライブできるようになることを望んでいる。
「フェラーリがイベントか何かを行なう時に、彼に旧型マシンを運転させることができるよう、フェラーリに話をする方が可能性が高い」
「それは確かに可能だ。我々がクルマを用意するよりも簡単な解決策だと思う。今のところ、我々にはそのようなリソースがないんだ」
「でももし彼が完全に怪我を治してから、何かやりたいと言うのであれば、彼が何をしたいのか、何が出来るのかを見てみよう」
「そして、彼にとってF1マシンでの最後の日を楽しく過ごせるかどうかを決めるんだ」
グロージャンは今週に入って自宅のあるスイスに戻り、火傷の治療を続けている。彼は12月11日(金)、3人の子どもたちがデザインしたスペシャルヘルメットで、アブダビGPを走る意向だったと明かした。
インスタグラムにヘルメットの画像を投稿したグロージャンは「これは僕が想像しうる中で最も美しいヘルメットだ」と綴った。
「これはアブダビでの僕の最後のF1レースのために、サッシャ、シモン、カミーユが作ってくれたものだ」
「未使用のまま家に飾っておくのはあまりにも美しすぎるので、今度これを使ってみようと思うよ」
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