スプリント予選レースを増やすなら予算上限も引き上げろ! F1トップチームの主張にハース代表も理解示す
ハースのギュンター・シュタイナー代表は、スプリント予選レース増加に伴って予算上限の引き上げを要求するトップチームのスタンスに理解を示した。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
2021年シーズンにスプリント予選レースのフォーマットを試験導入したF1。土曜日に100kmのレースを開催し、その順位をもとに決勝のグリッドを決めるというこのフォーマットは、イギリス、イタリア、ブラジルの3大会で実施されたが、2022年にはこれを6大会に拡大し、ポイント配分等も見直すことが計画されていた。
しかしながら、スプリント予選レースが増加することでクラッシュなどによる損害が増える恐れがあるため、トップチームは予算上限の引き上げを要求。これにより、話し合いはこう着状態に陥っている。
マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、特定のチームが数億円単位の予算上限引き上げを求めてきたことについて「馬鹿げている」と批判。そこまで予算を増やす合理的な理由がないと語っていた。
交渉が行き詰まっていることから、2022年もスプリント予選レースは3大会のみの開催にとどまる可能性があるが、引き続き話し合いは続けられる模様だ。
ハースのギュンター・シュタイナー代表は、今季もスプリント予選レースは3大会の開催で維持されると予想している。また、スプリント予選レースに対するトップチームのスタンスに失望したかどうか質問されたシュタイナーは、「彼らは自分たちの仕事をしているだけ」だとして、批判する姿勢は見せなかった。
「資金があるならば、予算の上限を大きくすることが理想だ。逆に資金がない時は、多くの資金を得ようとする」とシュタイナーは言う。
「彼らは自分たちの仕事をしているだけだと思う。私が失望することはない。ただ、それに対処する構造があるし、そういうことにならないように我々もロビー活動をしないといけない」
「彼らは自分たちの持っている力を使おうとしている。もっとパフォーマンスを発揮するため、もっと資金を投じられるようにしているのだ」
「問題なのは予算制限ではなく、誰もが資金を求めているということだ。ただしっかりとした仕組みがあるので、それが問題を解決してくれると思っている」
各チームは、2月14日のF1委員会で話し合いの場を持つことになっている。スプリント予選レースに関する変更をレギュレーションとして成立させるためには、10チーム中8チームの支持が必要となっている。
なお、3月20日の開幕戦バーレーンGPも当初はスプリント予選レースの開催候補となっていたが、同GPの開幕まであと1ヵ月半となっている。
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