ハンガリーで奇策成功のハース「同じ状況なら次も“1000%”ピットに入る」
ロマン・グロージャンは、ハースがハンガリーGPと同じような状況に遭遇した場合、“1000%”同じ作戦をとり、フォーメーションラップ中にタイヤを交換するだろうと語った。またケビン・マグヌッセンは、無線交信に関する規則を明確化すべきだと述べた。
Romain Grosjean, Haas VF-20
Andy Hone / Motorsport Images
F1第3戦ハンガリーGPでは、決勝前に雨が降った影響で路面が濡れており、各車がインターミディエイトタイヤでグリッドについた。それはハースの2台も例外ではなかったが、彼らはフォーメーションラップ中にピットインしてドライタイヤに交換。路面はすぐに乾いたためこの作戦は成功し、ケビン・マグヌッセンが9位でチェッカーを受けた。
しかしながらレース後、ハースがフォーメーションラップ中にしたピットインの指示は、『ドライバーは助けを借りずに単独でドライブしなければいけない』というF1スポーティングレギュレーション第27.1条に抵触するとして、マグヌッセンとロマン・グロージャンにそれぞれ10秒のタイムペナルティが科された。結果的にマグヌッセンは10位に降格したものの、チームに今季初ポイントを持ち帰った。
レース後の裁定を踏まえて、今後同じような状況が起こった場合にチームは同じ判断をするのかと尋ねられたグロージャンは、次のように語った。
「1000%同じことをする。あれは正しい判断だったし、多くのドライバーがそうしなかったことに驚いた」
また、同じ質問をされたマグヌッセンもグロージャンの意見に同調した。
「ああ、もちろんさ。ただ、次はペナルティを受けないようにやり方を変えることになるだろうね」
さらにマグヌッセンは「このルールは僕たちがレースでやったことを止めるために作られたものではないと思う」と語り、これらのルールが更新されるべきとの考えを述べた。
「(このルールはフォーメーションラップ中に)クラッチのセッティングやスタート手順をあれこれいじるのを止めるためのもので、レースのスタートをより面白くするためのものだったんだ」
「レース前の戦略的な指示を止めるためのものではないと思う。でも、今回のことはしょうがない」
「彼ら(F1)はこういった戦略的な指示について、再考する必要があるんじゃないかなと思う。そういった指示が許されないなら、レースの見どころが失われてしまう」
「今回のようなコンディションで戦略的な指示が見られるようになれば、それはエキサイティングだと思う。ルールが明確になってそういったことができるようになればいいんだけど、今回は100%明確ではなかったと思う」
「(チームが審議対象となっていることは)レースが終わってデンマークに着くまでは知らなかった。『チームはフォーメーションラップ中にドライバーを助けるような手順について指示をしてはいけない』となっているはずだけど、僕たちのしたことがそれにあたるとは思っていなかった」
「僕たちがしたのは『ピットに入るか入らないか』という話だけだ。というか、もはや『ピットに入るか入らないか』という話すらしていなくて、厳密には『ピットインして』と言われたから僕が『ピットに入ってドライタイヤに交換だね』と返しただけだ」
「完全に潔白だったとは言わない。これに関してはややこしい問題だからね。結局はしょうがないことなんだ」
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